一見平凡ともとれるが、1年半後に控えるミラノ・コルティナダンペッツォ五輪で個人表彰台を見据える2人にとっては大事な目標となる。

色紙に「ケガをしない」と記入する三浦璃来と木原龍一
色紙に「ケガをしない」と記入する三浦璃来と木原龍一

だからこそ、今シーズンはオフの期間から準備にとりかかったと語る。

「2年連続でケガをしているので、今シーズンはもう早いうちから準備をしようと、5月ぐらいから食生活を見直してトレーニングを始めていました」と三浦。

木原も「ケガをしてしまうと、どうしても何もできなくなってしまう。一番はケガをしないこと、ケガをしなければ練習も試合もすべて出場することができるので」と話す。

異国の地でストイックに競技と向き合う

ケガをしないためにシーズンオフの期間から食事の管理を始め、お弁当を毎日作って持ってきていたという。

2人が同じスケジュールの日もあれば、違う日もあるとしつつ、最近の1週間のスケジュールを木原が教えてくれた。

最近やり始めたというメ―ガンコーチとのインナーコアを鍛えるトレーニング
最近やり始めたというメ―ガンコーチとのインナーコアを鍛えるトレーニング

「璃来ちゃんとスケジュールが同じ日もあれば違う日もあります。月曜日は氷上練習と陸上トレーニング。火曜日が氷上練習とピラティスに行く。

水曜日がみっちり練習をしてケアに充てています。木曜日が氷上練習をやって、メーガンコーチとのトレーニング。金曜日が氷上練習をやって、陸上トレーニング。

それプラス、各自インナートレーニングも家でやっていたりするので、土日が掃除・洗濯・自炊でいつも終わっちゃいますね」

メ―ガンコーチとインナーコアを鍛えるトレーニングをする2人
メ―ガンコーチとインナーコアを鍛えるトレーニングをする2人

日本を離れ、トロントの地でスケート中心の生活を送るりくりゅうは、ストイックに競技と向き合っている。

新たな一面を引き出す“挑戦のプログラム”

昨季までの数シーズン、2人は師事するブルーノ・マルコットコーチの家族であるジュリー・マルコットさんが振り付けた、“笑顔とさわやかさ”が引き立つようなプログラムをメインに滑ってきた。