2024年に死亡した長崎県内の30代の妊婦が、鳥類由来の細菌による感染症「オウム病」にかかっていたことが分かった。女性は鳥は飼っておらず、感染経路は不明だ。
鳥は飼っておらず感染経路不明
オウム病の感染が判明したのは、長崎県内の30代の妊婦。県によると、女性は2024年1月8日に発病し、2日後に病院を受診したが、その後死亡した。

死因を究明するため保管されていた検体を調べたところ、6月5日にオウム病に感染していたことが分かった。

女性は鳥を飼っておらず、感染経路は不明という。
「オウム病」妊婦は重症化しやすい
「オウム病」は、インコやオウム、ハトなど鳥類のフンに含まれた細菌「オウム病クラミジア」を病原体とする動物由来の感染症。

1~2週間の潜伏期間のあと、発熱や関節痛などインフルエンザのような症状が出る病気で、免疫力が低い妊婦は重症化しやすいといわれている。
「オウム病」感染予防策
県は感染予防策として次の5つを挙げている。

・鳥類との過度な接触は避ける
・鳥類を飼育するときは、ケージ内の羽や糞をこまめに掃除する
・鳥類の世話をした後は、手洗い、うがいをする
・健康な鳥でも保菌している場合が有り、体調を崩すと糞便や唾液中に菌を排出し、感染源となる場合がある。鳥の健康管理に注意する
・鳥を飼っている人が治りにくい咳や息苦しさ等の症状を感じたら、医療機関を受診のうえ、鳥を飼っていることを医師に伝える
(テレビ長崎)