イカのマチに久しぶりの活気だ。
この記事の画像(6枚)記録的不漁にあえぐ北海道函館市のスルメイカだが、10月下旬から突如、豊漁が続いている。
一体、何が起きているのだろうか。
10月下旬から突如豊漁に
「良いんでないべかね。11月も水揚げ量があれば良いけどね」(イカ漁師)
笑顔の漁師のそばで元気に動き回る、函館名物のスルメイカ。
10月後半から突如、水揚げが増え、市場での取扱量はそれまでの数百キロから10トン以上になる日も多く、港が活気づいている。
「1週間くらい良かったよ、最高に。今までの挽回かなと思った」(買い付けに来た鮮魚店の人)
今シーズン初水揚げ200キロ
函館のスルメイカ漁と言えば深刻な不漁が続き、咋シーズンの取扱量は過去最低の317トン。
今シーズンも初水揚げで200キロしかとれず厳しい状況が続いていたが、なぜ今になって豊漁になったのだろうか。
「1日でも多く続いて」
イカの生態に詳しい函館頭足類科学研究所の桜井泰憲所長は「海水が適温になり、イカの大きな群れが来遊しやすくなったのでは」と分析する。
「(豊漁が)1日でも多く続いてくれれば」(卸売業者「函館魚市場」美ノ谷貴宏さん)
漁火に照らされるイカのマチの願いは届くのだろうか。
漁期は2025年1月末までだ。