夏の紫外線やエアコンの乾燥による影響で、この時期になって「眼精疲労」を感じている方もいるのではないか。単なる「目の疲れ」と思って見過ごしていたら、大きな病気に至るケースもあるとの事だ。皆さんは「アイフレイル」をご存じだろうか?専門医に聞いた。
アイフレイル=リスクのある状態
宮崎市の宮崎中央眼科病院、中崎秀二医師は、アイフレイルアドバイスドクター。
この記事の画像(5枚)中崎秀二医師:
最近、眼科医会で提唱した考え方なので馴染みがないと思うが、「アイフレイル」とは、目の加齢に伴う脆弱(ぜいじゃく)性、視機能が低下したり、リスクがある状態を言う。
加齢とともに眼球が衰えてきた上に、様々な外的ストレスが加わることで目の機能が低下した状態、もしくはそのリスクが高い状態をアイフレイルと言い、最初は症状がないことも多いそうだ。
中崎秀二医師:
歳のせいだとか、これぐらいはいいだろうと思って、なかなか受診のきっかけにならないが、実は視機能に影響するような目の病気も潜んでいる。
ここでアイフレイルのセルフチェク項目をいくつかご紹介する。
・目が疲れやすくなった
・夕方になると見えにくくなることが増えた
・食事の時にテーブルを汚すことがたまにある
・まぶしく感じやすくなった
・段差や階段が危ないと感じたことがある、など…
進行すると大きな病気を引き起こすことも
アイフレイル啓発公式サイトには10のチェック項目があり、2つ以上該当する場合は専門医への相談をすすめている。
中崎秀二医師:
意外に片目が見えない方は、両目で見てると気づかないことが多いので、片目ずつ見てもらう必要がある。
アイフレイルが進行した場合、大きな目の病気を引き起こすこともある。
中崎秀二医師:
緑内障につながる恐れがある。初期症状がなくて進行した状態だと、視力が回復しない、視野が欠けて見にくくなる、ということがあるので、眼科専門医に相談していただいて、早期に診断をさせていただきたい。
手遅れにならないよう、チェックリストを活用し、少しでも気になる場合は早めの受診が必要だ。
(テレビ宮崎)