小山内キャスター:ここからは、「しってる?」です。食欲の秋ですが、青井さん、“偏愛めし”ってしってる?
青井キャスター:偏った愛情を持った飯??
小山内キャスター:栄養やバランスなんて気にしない!好きなものを好きなだけ…万人受けを狙うのではない「偏愛」が今話題です!
「みんなの75点より誰かの120点」
今、惣菜やお弁当に力をいれているドン・キホーテ。
この記事の画像(42枚)中でもこの大きなポップには「みんなの75点より誰かの120点」と書かれています。
こちらが2023年から始めたという偏愛めしシリーズ!どういうところが“偏愛”かというと、天津飯が埋もれるほど“あん”をかけた、その名も「あんだく溺れ天津飯」。
真っ黒の中華丼はほぼ全てきくらげ。きくらげ好きのための中華丼なんです。
さらに 、厚切りロース肉をのせた丼にはお肉がなんと15枚も!!まさに、背徳感たっっぷりの究極のお弁当ばかりです。
ちょっと手を伸ばしにくいのか…と思いきや、続々と商品に手にしていきます。
30代女性客:
気持ち的にとことんジャンキーに行きたいなって時があるから、そういうときには凄い本当にむいてるなって。
30代男性:
週に1日ぐらい偏っててもいいかなって思って。週に1日の楽しみみたいな感じで。
20代男性:
野菜は少なめだけど。あと今納豆買おうと思ってるんですけど。他で栄養取ろうかなって。
1日くらいはカロリーや栄養は考えずに好きな物を好きなだけ!という客の声が多く聞かれました。
“背徳グルメ”だけを集めた食フェスも
今こうした”偏愛”や”背徳”を意識したラインアップが増えています。
ローソンストア100ではウインナーだけ、ミートボールだけといった“だけ弁当”シリーズが人気に。
さらに、炭水化物たっぷりの背徳グルメを集めた食フェスも開催されるなど広がりを見せています。
食フェス参加者:
ヘルシーじゃなくてしょっぱいものが大好きですね!
自身も大の偏愛だという偏愛めし商品開発責任者の犬塚康太さんに開発の理由を伺いました。
偏愛めし商品開発責任者の犬塚康太さん:
色んなところで物価の高騰だったりそういうところもあって好きなものにはとことんお金だとか自分の趣味のところに時間をかけるんですけども、そういった方々へ向けて刺さる商品を作ることが我々の勝機だと思って販売させていただいております。
1年間で約400万個の大ヒットとなった偏愛めしは進化を続け、11月から偏愛ぶりも“2倍”に。
天津飯はもともと多かったあんを200%増量。もはや飲み物です。
偏愛めし、背徳グルメが支持されるワケ
なぜ、ここまで偏愛、背徳グルメが支持されるのでしょうか?
流通アナリスト 渡辺広明さん:
全国民が同じものを食べるっていうところから、それぞれの好きなものを食べるって形で市場は分散してるんですけども。分散した市場がそれぞれ活性化してるので、全体市場としては結果大きくなってくるんじゃないかなと思います。
「みんなの75点より誰かの120点」は、まさに、現代の細分化する食生活を狙った戦略でした。
小山内キャスター:
宮司さん、偏愛な食べ物は?
宮司キャスター:
私は、アメリカンドッグの衣だけを詰めたお弁当が食べたい。ソーセージ要らないから。
そして、この偏愛、背徳めし市場の火付け役となったのが、青井さんも好きなあれなんです!!
そうです!いわゆる“二郎系のラーメン”。
青井キャスター:
好きよ~。
量も見た目もインパクトがあるガッツリ系ラーメン。好きな人にはとことん刺さる!先出の流通アナリストの渡辺さんによると背徳めしの代表例だそうです。
青井キャスター:
毎日だとあれだけど…週1で食べるとかね。
「今は尖った商品でなければ世の中に認知されづらい」「SNSで配信したくなる商品がヒットする」というのもあって、偏愛、背徳市場が盛り上がりをみせているんだそうです。
(「イット!」11月4日放送より)