ワールドシリーズ第4戦で、ドジャースの大谷翔平選手が負傷を抱えながらヒットを放つも、チームはヤンキースに逆転負けし、シリーズ制覇は持ち越しとなった。両チームのファンの盛り上がりが加速する中、日本では多くの人が通勤中や仕事中も結果が気になっていた。

大谷選手にファンが大興奮

アメリカ・ニューヨークで日本時間30日、ドジャース・大谷翔平選手が世界一に王手をかけたワールドリーズ第4戦。名門ヤンキースとの頂上決戦に決着が付くのかファンは臨戦態勢だ。

オオタニファン約70人が集結
オオタニファン約70人が集結
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ニューヨークから遠く離れた東京・渋谷の「スポーツバーFields」には店に入りきれないほどのオオタニファン約70人が集結。「ショーヘイ!ショーヘイ!ショーヘイ!」と声援を送っていた。

オオタニファンは「アメリカに帰ったみたいで、ドジャースファンがいっぱいいて幸せよ」と話す。

一方、ヤンキーススタジアムのすぐそばにはあるスポーツバーには、約700人の熱狂的なヤンキースファンが詰めかけていた。ヤンキースファンは「レッツゴーヤンキース!レッツゴーヤンキース!」と盛り上がっていた。

バーの前で一人のドジャースファンを見つけると、ヤンキースファンは「脱がせ、脱がせ」と来ていたドジャースのユニホームを脱がせていった。

みんなで一緒に決めポーズをするドジャースファンが集まる渋谷のバー
みんなで一緒に決めポーズをするドジャースファンが集まる渋谷のバー

ワールドリーズ第4戦。左肩亜脱臼の負傷を負う大谷選手は、1番DHで30日も強行出場した。

すると第一打席でいきなりひやりとする場面があった。「5球目。あっと!頭の辺りにきた!あぶないボールでした」と実況された。

あわや顔面直撃かというボールを、華麗な身のこなしでかわした大谷選手。注目の第一打席は、ショートフライに終わった。するとそのあと目下絶好調のフリーマン選手がやった。

「王手をかけているドジャース!また打った!ワールドシリーズ新記録の6試合連続ホームラン。一気に決める!」と実況も興奮。

3番フリーマン選手の2ランホームランで2点を先制したドジャース。

そのころドジャースファンが集まった渋谷のバーでは、みんなで一緒に決めポーズもされていた。

狂喜乱舞状態のヤンキースファンが集まるニューヨークのバー
狂喜乱舞状態のヤンキースファンが集まるニューヨークのバー

しかし、ドジャースファンの希望は、すぐに打ち砕かれることになった。

1点差と迫られた3回の裏。実況が「ボルピーの当たりだ!!グランドスラム!」と叫ぶまさかの満塁ホームランで、一気に5対2とゲームをひっくり返したヤンキース。

その時、ヤンキースファンが集まるバーでは喜びが爆発。ヤンキースが逆転し、会場内全員が飛び回っており、狂喜乱舞状態だった。

「オーマイガー」とつぶやいたオオタニファン
「オーマイガー」とつぶやいたオオタニファン

一方、渋谷のドジャースファンはショックで開いた口がふさがらず、オオタニファンは「オーマイガー」とつぶやいた。

そして5回の表。亜脱臼をして出場を続ける大谷選手が希望を繋いだ。

実況は「初球を打ってセンター前に出た!少しコンパクトなスイングにも見えました」と伝えた。大谷選手は負傷後初となるヒットを、センター前に鮮やかにはじき返したのだ。

しかし、三連敗中の崖っぷちに追い込まれたヤンキースは、息を吹き返したように打線が爆発。4対11の大敗を喫したドジャース。ワールドシリーズ制覇は31日に行われる第5戦以降に持ち越された。

仕事中も気になるファンたち

通勤・通学の時間帯に重なった世紀の一戦。絶対に見逃せない闘いは朝から始まっていた。

大谷選手のスポンサーになっている寝具メーカーの「nishikawa」
大谷選手のスポンサーになっている寝具メーカーの「nishikawa」

JR品川駅で午前9時ごろには、スマホで野球速報を見る人が多くいた。

会社員は「正直(試合が)気になります。仕事中に試合は見られないが、休憩時間にチラッと結果を見る」と話し、大学生は「授業中は結果だけ見て、どうなっているかだけはチェックしている」と話す。

東京・中央区で午前9時過ぎに社内でライブビューイングが行われていたのは、大谷選手のスポンサーになっている寝具メーカーの「nishikawa」。

しかし、オフィスをのぞいてみると「この後、会議なので一旦席に戻ってきました」「緊急でやらなくてはならない業務があったので泣く泣く仕事をしています」と、大谷選手の熱戦中も仕事に精を出す社員の姿があった。
(「イット!」10月30日放送より)

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