熊本県内のバス事業者と熊本電鉄電車では、決済システムの更新のため11月16日からSuicaなどの全国交通系ICカードが使えなくなる。10月25日の会見で熊本市の大西市長は、改めて早めの準備を呼びかけた。

更新費用かさみ全国交通系ICカード廃止

熊本県内のバス各社と熊本電鉄電車は、Suicaなどの全国交通系ICカードは決済機器の更新費用がかさむことから、11月15日で廃止。2025年3月上旬からは費用負担が約半分のクレジットカードなどを使ったタッチ決済を導入する。

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機器の更新のため、11月16日から2025年3月上旬までの4カ月間、決済手段は『くまモンのICカード』、または現金のみとなる。

10月25日の定例会見で大西一史熊本市長は「スイカなどの交通系ICカードがモバイル型も含めて使えなくなる。更新期間中は利用者にご不便をおかけしますが、11月16日から使えなくなるので、早めの準備をお願いします」と呼びかけた。

熊本市電は「引き続き検討を行う」

一方、2025年度、決済機器の更新時期を迎える熊本市電については、「全国交通系ICカードを廃止するかどうかは、引き続き検討を行う」と述べた。

大西熊本市長は「市電の交通決済手段について、これからバスが切り替わっていくので、その状況を踏まえることが必要」と話す。

熊本市電では、クレジットカードのタッチ決済で1日上限360円となるキャンペーンを行っている他、11月1日からは新たな海外ブランドのQRコード決済を導入するなど、全国交通系ICカード以外の決済手段を強化中だ。

大西熊本市長は「市電についてはアンケート調査を実施し、不便にならないよう取り組みたい」と述べた。

(テレビ熊本)

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