記録的な高温少雨の影響で新潟県上越市では水不足が深刻化している。スーパーでは、飲料水の品切れが相次いでおり、住民からは今後を心配する声が上がっている。
水不足深刻化…スーパーで飲料水の売り切れ相次ぐ
新潟県上越市にあるスーパー『イチコ』。
連日続く高温少雨により水不足が深刻となる中、スーパーの飲料水が品切れに。市内のスーパーではこうした飲料水の売り切れが相次いで発生している。

武田勉店長は「今までにない売れ方で、私たちもここまでなるとは思わなかった」と驚きを隠せない。
この状況に買いもの客からも「初めて。こんなふうに水がなくなるのは。大変、これからどうしようかと思う。洗濯にご飯に…」と心配する声が聞かれた。
こちらのスーパーでは、できるだけ多くの人に水を買ってもらえるよう飲料水の購入制限を開始。

さらに、この日は午後入荷される予定だった飲料水50ケースが午前中に届けられ、早速、店頭に並べるなど対応を急いでいた。
武田店長は「なるべく切らさないよう発注はしている。今後も切らさないようにしていきたいと思う」と話す。
ダムの貯水率低下…断水に備え“給水スポット”利用する市民も
正善寺ダムの貯水率は8月1日時点で11.9%まで低下。
断水の恐れも出ている中、市は節水を呼びかけている地域の外に給水スポットを設置していて、この日も大きなポリタンクに水をくむ人の姿がみられた。

水をくみに来た人は「できるだけ節水したくて、洗い物などに使おうと思っている」「断水に備えて、少しでも多くの量を確保しておいたほうが。ペットボトルの飲み水は少し確保している」などの声が聞かれた。
農地のひび割れや稲の枯死…農作物への被害も拡大
暮らしへの影響が広がり、日に日に深刻さを増す水不足。農作物への被害も拡大している。

農地のひび割れのほか、稲の枯死などの被害が発生しているため、消雪用の地下水を農業用に提供するなど対応を進めている上越市。
今後、渇水に関するさらなる支援を実施していく方針だ。
(NST新潟総合テレビ)