2024年8月に熊本・天草市にある轟の滝周辺で、川遊びをした人たちが相次いで嘔吐や下痢などの体調不良を訴えた問題で、熊本県が「原因はノロウイルスである可能性が高い」とする調査結果をまとめた。

滝つぼ以外からはノロウイルス検出されず

2024年8月に天草市天草町にある轟の滝周辺で川遊びをしていた人たちが、嘔吐や下痢などの体調不良を訴えた問題。熊本県によると、9月26日午前10時時点で、何らかの症状があり保健所に報告のあった人数は191人に上っている。

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熊本県は、8月27日に滝つぼの水や一部の患者の便からノロウイルスが検出されたものの、「原因の特定には至らない」としていた。

そして、9月26日に8月末から9月にかけて新たに行った調査の結果を公表し、周辺に汚染原因となる施設はないと説明した。

また、今回は滝つぼ周辺の水からノロウイルスは検出されなかったことから「8月12日ごろに汚染され、水の量が少なくノロウイルスが滞留し、川遊びをした人が経口感染したとみられる」と結論づけた。

「轟の滝で嘔吐・下痢をしたのでは」

なぜノロウイルスが入り込んだかについては「ウイルスに感染していた人が、轟の滝で嘔吐や下痢をし感染が広がったのではないか」とした。

熊本県健康危機管理課の弓掛邦彦課長は「周辺環境の調査をして、ノロウイルスがたくさん出るような状況があるかを確認したところ可能性はなかったので、想像として、どなたかが嘔吐・下痢をしたのではないか」と述べた。

熊本県は、注意喚起の看板は撤去するものの「自然の川には感染症のリスクがある」として手洗いなどを呼びかけている。

(テレビ熊本)

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