歩き方や履くべき靴が分かっても、思いがけない所でヒヤリとした経験はあるはず。協議会が、特に滑りやすい“危険な場所”に挙げるのは、
・横断歩道
・車の出入りのある歩道
・バスやタクシーの乗降場所
・地下鉄駅や地下街からの出入り口付近
・タイル張りの地下街や店舗の入り口
・坂道に限らず、“ちょっとした傾斜”のある道
だ。この中でも、特に注意してほしいのは「店舗の入り口」だという。
“靴底についた雪”を落とそう
寒冷地では、靴底の雪をかき落とすためのマットが設置されていることが多いが、雪があまり降らない地域では置いていないこともある。
靴底に雪がついた状態で店舗に入ると、タイル張りの床で滑ることも考えられるそうだ。コンビニに入る際などは特に気をつけてほしい。

協議会が勧めるのは、店舗の入り口で“靴底についた雪”を落とす癖をつけることだ。片足を浮かせ、もう片方の靴の側面にトントン当てると落ちやすいという。足踏みをしたり、傘で靴底を軽く叩いたりしても良いそうだ。
「雨の日に滑りやすくなる場所は、雪の日も危険です。雪を落とすためのマットがない場合は、店舗に入る前にしっかり雪を落とすようにしてください」
子供のおんぶ・抱っこは避けて
協議会によると、過去に札幌市で発生した雪道での転倒事故(救急搬送データ)を分析した結果、男性は頭部のけがが多く、女性は腕や腰などのけがが多いそう。
「頭を守るニット帽などを身につけるのも、けがを防ぐことにつながります。女性は男性に比べてハンドバッグや買い物袋など、手をふさぐ荷物を持っている場合が多いと思います。雪の日にはできるだけリュックを使うなどしていただけると良いかと思います」
また、10歳未満の子供が救急搬送される場合は、頭部のけがが多いそうだ。
「走らないように、転ばないようにと声で注意するよりは、お子さんと手をつないでゆっくり歩くのが良いと思います。おんぶや抱っこは、大人が転んでしまった時に危険なのでお勧めしません。横断歩道などでは車がスリップする可能性も考えて、普段以上に道路から離れて待つことを徹底しましょう」
雪道で思いがけないけがをしないよう、安全な歩き方・安全な道の見分け方を頭に入れてから出かけていただきたい。
(引用:ウインターライフ推進協議会「転ばないコツおしえます。」公式サイトより)