一方でお手入れをするなら、注意点もある。パナソニックの担当者が“NG行動”とするのが「エアコン内部を自分で洗浄すること」だ。エアコン内部には、アルミや銅などの金属も使われている。個人が除菌剤や掃除用スプレーなどで掃除すると、故障の原因につながることがあるという。最悪の場合は、発煙・発火する恐れも。

個人の判断で内部を洗浄するのはNG(画像はイメージ)
個人の判断で内部を洗浄するのはNG(画像はイメージ)

「エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要なので、ご自身での内部の洗浄などは行わないでください。掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合や既にカビが生えている場合は、専門業者にご依頼ください」

お手入れするなら取扱説明書の内容に従い、フィルターや見える範囲の汚れを落とす程度にとどめておきたい。

暖房シーズンが来たら試運転を

これから寒くなると、エアコンの「暖房」が活躍するシーズンもやってくる。その前にはまず、室外機の周りをチェックしておきたい。夏に取り付けた日よけがそのままだったり、周辺にものを置いて風の通り道をふさいだりすると、暖房の効果が弱まることも考えられる。

それができたらエアコンの暖房がしっかり効くか、設定温度を30℃にし、30分ほど試運転もしてみよう。温風が出ているか、異音や異臭はないか、エラーランプが表示されていないかを確認できれば安心だ。

断熱シートなどで窓をケアすると良い(画像はイメージ)
断熱シートなどで窓をケアすると良い(画像はイメージ)

最後にちょっとした、暖房を使うときの“節電術”も2つお伝えしたい。まずは風量の設定を「自動」にすること。暖房運転の開始時に「微風」になっているとなかなか室内が暖まらず、余計な電気代がかかってしまうという。

もうひとつは「窓の断熱性」をあげること。冬の時期は窓から熱が奪われたり、窓の付近で冷やされた空気が足元を冷やす“コールドドラフト現象”が起こる。シートやカーテンなどで、窓を覆うようにケアするとよいそうだ。

夏場にエアコンを酷使した人もいるはずだ。そのままにして、暖房シーズンに突入する「夏じまい忘れ」が起きることのないよう、お手入れをしてみるといいかもしれない。
(引用:パナソニック「エオリア」調べより)

プライムオンライン特集班
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