では、エアコンにカビが繁殖するのを防ぐ、夏じまいはどうすればできるのか。パナソニックは次の3つをポイントとして挙げる。
(1)フィルターの定期的なお手入れ
エアコンのフィルターが汚れているとカビが繁殖しやすい。掃除機でホコリを吸うほか、汚れが落ちない時は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しでしっかり乾燥する。
(2)内部クリーン機能や送風運転の活用
エアコンを冷房・除湿モードで運転した後は水分が溜まりやすい。本体に「内部クリーン機能」が搭載されていれば、水分を乾燥できるので活用する。搭載されていない場合は「送風運転」を3〜4時間行うのがお勧め。
(3)通常使用時に見える範囲の拭き掃除
エアコンに汚れが溜まるとカビ菌の餌になるので、本体が汚れているなら拭き掃除する。ただし掃除する範囲は「通風路」「フラップ」など、通常の使用時で見える部分にとどめる。
なお、内部クリーン機能や送風運転は、冷房・除湿モードでの運転が終わるたびに活用するのが望ましい。フィルターのお手入れは約2週間に1回、拭き掃除はエアコンを使う頻度が減ったあたりでするとよいそうだ。
夏じまいをさぼると運転効率も低下
知っておきたいのが、夏じまいをさぼると経済的にもよくないということ。エアコンは室内の空気を取り込み、冷風や温風にする。フィルターにホコリが溜まるとこの運転効率が低下するので、電気代も余計にかかるという。
「フィルターを1年間掃除しないと、年間で約25%も消費電力量がアップするという実験結果もあります。フィルターの目詰まりや冷暖房能力の低下で、金額にして1万円以上も電気代がムダになってしまう場合があります」(※パナソニックの製品「CS-F401D2」を使用。電気代31円/kWhでの実験)
夏じまいをすると、お財布にも優しいのだ。