秋の観光シーズンを迎え、山形・寒河江市の小学生が「慈恩寺」で観光ガイドに挑戦。初めてで緊張したという子どももいたが、明るくハキハキと“地元の宝”を観光客に説明し、この日に向けて一生懸命準備してきた成果を披露した。

郷土愛育む学習の一環で4年前に開始

10月4日、彼岸花が咲き誇り、秋の行楽シーズンを迎えた寒河江市の慈恩寺で観光ガイドを務めたのは、寒河江市立醍醐小学校の5年生と6年生12人。

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醍醐小学校では、子どもたちの“ふるさとを愛する気持ち”を育てようと、総合学習の一環で慈恩寺について学び、4年前から観光ガイドを行っている。

この日に向け、子どもたちは5月ごろから慈恩寺について調べ、原稿をまとめた。そして何度も練習をしてきたという。

仏像の手に水かき?見どころクイズも

4日は本堂や仏像の前など、それぞれ担当の場所で見どころや歴史を伝えた。

子どもたちは「この仏像の手を見てください。水かきが付いていますよね。なぜ水かきがついていると思いますか?正解は、みんなを漏れなく救うため」「突然ですが、ここで問題。『さんもん』の漢字は『山に門』、それとも『三に門』と書くか?正解は、どちらも正解」といったように様々なクイズを用意して観光客を楽しませていた。

観光客からは「ポイントを得た説明が素晴らしい」「ハキハキして明るくてよかった」「汗びっしょりになって、奥の子どもさん。お話の仕方といい、とても頭に入った。皆さん、とても上手」といった声が聞かれ、子どもたちのガイドは好評だ。

また子どもたちは、慈恩寺について調べたことをまとめたオリジナルのパンフレットも配った。このパンフレットにはQRコードが記載され、読み取ると詳しい音声ガイドが流れるという。

子どもたちの観光ガイドは次の世代へ

観光ガイドを務めた6年生の大泉空さんは練習を重ね、目立つところを強調しながら話したという。

また、5年生の高橋傑さんと平松樹さんは「初めてだったけど、うまくできてよかった」「人がたくさんいたので緊張した。『ふーん』とか『へぇそうなんだ』とか言ってくれる人がいてうれしかった」と達成感に浸っていた。

約1時間半、一生懸命ガイドを務めた子どもたち。今後は2025年度以降、ガイドに挑戦する3年生と4年生に引き継ぎを行うという。

醍醐小学校の子どもたちが作ったオリジナルのパンフレット
醍醐小学校の子どもたちが作ったオリジナルのパンフレット

子どもたちが作ったパンフレットは、慈恩寺内や慈恩寺テラスに置くことを検討しているとのことで、ぜひ手に取って慈恩寺を巡ってみてほしい。

(さくらんぼテレビ)

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