「さつまいもは収穫後に熟成させて、でんぷんを糖に変化させることで甘くなります。そのため、10月頃でもおいしいですが、買うタイミングは11月くらいからがおすすめです。また、皮に艶がある、あまり凸凹していない個体を選ぶと、繊維が少なく食べやすいですよ」
そして、 品種選びも大切だと続ける。
「甘いものがよければ『紅はるか』や『安納芋』がおすすめです。料理によって甘さ控えめがよければ『なると金時』がいいのかな」
具体的に、それぞれ以下のような特徴があるとのこと。
おすすめ品種の特徴と合う料理
【紅はるか】
肉質がしっとりとしているのが特徴。一般な店で出回っている品種の中では糖度が抜群に高く、上品な甘みで多くのファンを魅了している。
おすすめ料理:焼き芋、パンケーキなどのスイーツ
【安納芋】
ねっとりとした食感で、紅はるかと同様に糖度が高い。 カロテンがニンジンと同じくらい含まれている品種で、青髪のテツさんは「少しニンジンっぽい味」と表現する。
おすすめ料理:焼き芋、スイーツ
【なると金時】
少し控えめで上品な甘さが特徴。ホクホクとした食感。
おすすめ料理:炒め物、味噌汁の具、天ぷら
さつまいもの芽に毒はなく、安心して食べられるとのことだが、よりおいしく食べるには、正しく保存して芽が出ないうちに食べたほうがいいようだ。また、青髪のテツさんのおいしいさつまいもと品種の選び方も参考に、秋の味覚を楽しんでほしい。
青髪のテツ
10年以上スーパーの青果を担当した経験を元に、野菜や果物の選び方や保存方法、食べ方などの豆知識を、X(旧Twitter)やブログなどで発信している。
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