東京都の「東京ゼロエミポイント」の制度が1日から新しくなった。新制度では、購入時にポイント分が直接値引きされる仕組みに変わった。さらに、使っていた冷蔵庫が製造年から15年以上経過したものなら、最大で8万円もの値引きとなるという。
その場で家電が値引きになる新制度
値上げラッシュが続く中、家計を助ける“ある新制度”が1日から始まった。この制度はなんと、家電が最大8万円もお得に購入できるようになるという。

都内の家電量販店に“最大8万円引き”の文字が大きく表示されている。

生まれ変わったのは、東京都の制度「東京ゼロエミポイント」だ。5年前に始まったこの制度。これまでは、古い家電製品を省エネ性能が高い新製品に買い替えた東京都民に対し、割引券や商品券に交換できるポイントが付与されるというものだった。

ビックカメラ有楽町店 家電コーナー担当 角中祐介さん:
(1日)本日から店舗の方で販売員と一緒に申請することができまして、現金の値引きができるような形になっております。

従来の制度では、店舗で省エネ家電を購入した後に、購入者自身が申請し、その後、付与されたポイント数に応じた、商品券やLED割引券がもらえるというものだった。

しかし、1日からの新制度では、制度に登録した店舗で対象製品を購入すると、ポイント分が直接値引きされる仕組みになったのだ。

気になる割引額は、エアコンで最大2万3000円、冷蔵庫で最大2万6000円、給湯器で1万2000円、LED照明器具で最大6000円の値引きとなっている。
来店客からは「嬉しいですよね。大きいですよね」と喜びの声が聞かれた。
15年以上の老朽家電だと“最大8万円引き”
長年使ったエアコンや冷蔵庫を買い替える場合は、補助がさらに上乗せになるという家計にうれしい制度となっている。

ビックカメラ有楽町店 家電コーナー担当 角中祐介さん:
今、お使いいただいてる冷蔵庫が15年以上前の物であれば、最大8万円のキャンペーンを受けられるような内容となっております。

製造年から15年以上経過した冷蔵庫は、最大8万円の値引きになり、エアコンは最大7万円の割引とお得に購入することができるのだ。

都によると、20から30%の家庭が、15年以上経過した老朽家電を使用している実態があるという。
実際に“8万円”お得になった男性に話を聞くと「(元は)26万円。割引で一番割引率が高いものでした。最終的に17~18万ぐらいになった。すごいですよね、大盤振る舞い。我々は非常に感謝してますけど」と嬉しそうに話した。

一方で「15年」という区切りに悩む人もいた。
都内在住 池野マリヤさん:
(製造が)2010年ですね。大きいですよねえやっぱ。これ通常20~30万するんですよ。8万円、それ使って替えようかな。

こちらの冷蔵庫は、2010年製で製造から14年が経過している。今買い替えた場合、割引は最大2万6000円だ。

しかし来年、2025年の15年が経ったタイミングでの割引は最大8万円になる。5万4000円の差があるため、2025年の買い替えを狙いたいという。池野さんは「来年あと少しだからね。来年になったら買いたい」と話された。

対象家電の買い替えによる割引は、2027年の3月末まで行われる予定だ。
(「イット!」10月1日放送より)