熊本県内のバス事業者5社は2025年3月上旬からクレジットカードなどのタッチ決済機器を全路線バスに導入すると、9月30日に発表した。これに伴いSuicaなどの全国交通系ICカードの使用は11月15日までとなる。
決済機器移行で全国交通系IC決済廃止へ
熊本県内のバス事業者5社が2025年3月上旬から導入するのは、クレジットカードなどを使った、タッチ決済が行える決済機器。

決済機器の更新にかかる費用は、現在の全国交通系ICカードに対応する場合は約12億円だが、タッチ決済のシステムは約6億7000万円で導入できるということだ。

国の補助金を受けるための事業完了の期限が早まったため、約1カ月前倒しで更新を始めることになった。

また、熊本県内で約900台の路線バス・熊本電鉄で端末の更新を行うため、全国交通系ICカードは11月15日までしか利用できなくなり、機器の入れ替え期間中は現金とくまモンのICカードのみの決済となる。

熊本県バス協会の岩崎司晃会長は「全国共通ICカードの利用者に対しては、大変不便をかけるが、新サービスを充実させて新しい決済システムを便利に使ってもらいたい」と述べた。

バス事業者5社は、現在、乗客の約半分が利用しているという『くまモンのICカード』など他の決済手段への変更を周知していくことにしている。
(テレビ熊本)