熊本市の大西市長と遠藤教育長は、先日発覚した議決を経ずに購入していた教師用指導書の問題について陳謝した。総額は現時点で約7億3500万円(5年分)に上るという。
遠藤熊本市教育長が陳謝 議決経ずに購入
熊本市の条例では、予定価格4000万円以上の財産の取得には、議会の議決が必要と定められているが、9月19日に2024年度購入分の教師用指導書、約2億7700万円で議決を経ていなかったと明らかにした。
この記事の画像(5枚)そして、その後の調査の結果、遠藤洋路熊本市教育長は2015年度、16年度、20年度、21年度の購入でも議決を経ていなかったと、26日に明らかにした。5年分で総額は7億3500万円に上る。
遠藤熊本市教育長は「不適切な支出を繰り返していたことは、あってはならない重大な事態であると認識しております。市民の教育行政に対する信用を失墜させることになり、議会、市民の皆さまに対し、おわびを申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と陳謝した。
また、大西熊本市長は26日の議会運営委員会で、今回の事態を陳謝したうえで、現時点の判明分の追認議案を議会最終日の27日に提案すると明らかにした。
熊本市教委は、さらに過去にさかのぼって調査を進めているとしている。
(テレビ熊本)