自民党総裁選挙の投開票が27日に迫る中、国会議員票の獲得をめぐって、最後の激しい攻防が行われている。

各陣営が議員票を奪い合い…27日に決着へ

東京・上野の商店街に、なにやら人だかりが…その中心にいたのは…

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石破茂氏:
鰹節がなくなったので、買ってこいと言われています(笑)

“次の総理大臣”を目指す石破氏だ。
演説した上野駅前では…。

聴衆:石破さーん!総理になってくれー!

27日に投開票を迎える自民党総裁選は、議員票と党員票、それぞれ368票で争われる。

議員票についてFNNの取材では、小泉氏が60人前後でトップ。
石破氏と高市氏が追う展開で、“三つ巴の戦い”となっていることがわかった。

上位2人の決選投票が確実視されている総裁選。
現在リードする3陣営は、上位2人に残るため、他陣営からの“引き剥がし”を活発化させている。

党内唯一の派閥“麻生派”が支援する河野陣営からの“引き剥がし”を狙うのは…。

河野陣営:小泉陣営からすごい数の電話がかかってくる。

さらなる支持拡大を狙う小泉氏。26日、その手応えを聞くと…

小泉進次郎氏:
「応援するよ」という声も増えてきて。決勝に残り、勝利をつかめるよう最後までがんばる。

一方、小泉氏を追う、高市氏。

高市早苗氏のSNS:国の究極の使命は、国民の皆さまの、生命と財産を守り抜くこと。

陣営は、同じ“女性初の総理”を目指す上川陣営に接触していた。

上川陣営の議員:
高市陣営から「どうしても2位に入りたいから、頼みます」と連絡がきた。

「全陣営からお願いが…」

“議員票争奪戦”を加速させる“上位3陣営”。
ただ、それ以外の候補者には簡単に票を渡せない、ある事情があるという。

フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
立候補している以上、恥ずかしいような少ない票を出せないということ。さらに、茂木幹事長や林官房長官のような、今回の次に総理を狙う人にとっては、今回取る票がその後の政治力にも影響する。なので簡単に票を引き剥がされることは絶対にできない。

そうした中、注目を集めるのが投票先を決めていない約40人の動向。
青井キャスターはそのうちの一人、片山さつき参議院議員に直接話を聞いた。

片山さつき議員:
お願いに来る陣営が、今日だけで3つ。昨日今日ですごい数。

青井キャスター:
どの陣営から?

片山さつき議員:
ほぼ全部来ました。来ていないところはない。

青井キャスター:
誰が当選するか、想定が難しい?

片山さつき議員:
難しいと言っていい。今回は特に激戦ですから。今回は本当に、異例ずくめではあります。

総裁選迫り、「犬猿の仲」の2人が会談

さらに総裁選を27日に控え、犬猿の仲とされる2人が会談した。
石破元幹事長が、麻生副総裁と東京都内で約35分間、会談した。

麻生氏が率いる派閥に石破氏を支援する議員はいないが、54人が所属していることから、決選投票での支援を依頼したものと見られる。

石破氏は、26日に菅前総理大臣とも会談していて、最終盤も候補者の活発な動きが続いている。
(「イット!」 9月26日放送より)