マスクをしているのに笑顔

今やマスクは生活の必需品となっているが、マスクを着用すると顔の半分は隠れてしまうため、顔の表情がわかりにくい。コンビニやスーパーなどの店員もマスクをしているため、仕方ないとは言え無愛想に見えてしまうこともあるかもしれない。

そんな中、上野にある総合ディスカウントストア「多慶屋」では、マスクに独自のアレンジをすることでそれを解消した。

それがこちらだ。

提供:株式会社多慶屋
この記事の画像(10枚)

マスクを着用しているが、口元は笑っている。

これは、口元部分が透明になっているわけではなく、口元が笑っている写真がついている”スマイルマスク”なのである。これならば笑顔で接客されているように感じるだろう。

面白い試みだが、なぜマスクに笑っている口元をつけたのか、そしてお客さんの評判はどうなのか、株式会社多慶屋の担当者に話を聞いた。

プロジェクトメンバーの発案がきっかけ

ーースマイルマスクを作ったきっかけを教えて?

プロジェクトメンバーの発案がきっかけです。
コロナ禍でマスクをつけるのが当たり前になっているなか、接客の際に笑顔の口元が隠れてしまう、なんとか笑顔を届けることはできないか?とずっと思っていました。

当初は、手書きで笑顔を書いてみましたが、衛生面等から断念しました。そこで思いついたのが、布製品への写真印刷サービスでした。

白い歯がみえる、笑った口元をマスクに印刷したら、いつでもスマイルになれるマスクが誕生。
役員からも即ゴーサインがでて、全社をあげてのスマイルキャンペーンがスタートしました。

 

提供:株式会社多慶屋
提供:株式会社多慶屋

ーーどうやってスマイルマスクを作ったの?

プロジェクトメンバーのリアルな口元を写真にとり、外部委託し転写プリントしました。


ーー笑っている口元は全て同じ人?

プロジェクトメンバーの男性と女性をモデルとし2種類作成。
基本は、男性は男性。女性は女性のマスクを着用していますが、スタッフ同士男女交換しながら、楽しんでいます。


ーーモデルを担当した人に聞いた感想を教えて?

自分の口元をしたスタッフが、店内に多くいるので不思議な感覚になります。
みんなから、女性の口元の歯並びがキレイで、着用すると美人になるといわれていることが嬉しいです!

提供:株式会社多慶屋

このマスクは、「マスクを通してでもさわやかな笑顔をみんなに届けたい」という多慶屋が行う”スマイルキャンペーン”の一環だった。そして、スマイルマスクは、男性用女性用1種類ずつあるという。
 

ミリ単位で口元の位置を調整

ーーマスク作成でこだわった部分を教えて?

こだわった部分は、企画の目的です。

「マスクを通してでも笑顔を届けたい!」という思いが伝わること。
見て笑ってくれる。笑顔になるという目的はぶれないこと。

それをどのようなデザインなら伝わるのか、試行錯誤しました。

提供:株式会社多慶屋

ーー難しかった部分は?

難しかったことは、デザイン案が決まった後、マスクに写真をプリントする位置はミリ単位で調整しました。皆の顔に自然にはまることを意識しました。
 

提供:株式会社多慶屋

ーー企画当初、社内の反応はどうだった?

企画当初は手書きで笑顔を書く、というところから始まったため、プロジェクト内でもさまざまな意見交換をしました。

今回決定した「スマイルマスク」にたどり着くまで3週間思考しました。ただ、プロジェクトメンバーの目的「マスクを通してでも皆に笑顔届けたい」という思いは常に一緒でした。

提供:株式会社多慶屋

ーー完成して社内の反響はどう?

スタッフの意見も賛否両論でした。
ただ、プロジェクトメンバーの思いを日々伝えることによって、共感してもらえるようになってきました。

また、社内で一緒に写真をとりあったり、アレンジ着用するなど楽しく取り組んでいます。

提供:株式会社多慶屋

怖い!面白い!と客からの評判は賛否両論

ーーお客さんの反応はどうだった?

結論からすると賛否両論です。
「ちょっと変」なかには「怖い」という意見を頂くお客様もいらっしゃいます。

一方で、「よい取組みだね、面白い!」「常に笑顔で素敵!」という意見も頂き、写真を求められるケースもございます。


ーー話題になったことで反響はあった?

SNSのコメントや、テレビを見た!という反応が多々あり、購入したいというお声も頂いております。
 

提供:株式会社多慶屋

スマイルマスク、販売しないのかと問合せが多く頂いたことで、現在は多慶屋のホームページから予約購入することが可能になった。男性デザインと女性デザインの2種類があり1枚550円(税込み)だ。

ミリ単位で調整したということで、確かにどの写真を見ても違和感のない位置に口元がきている。お客さんからの評判は賛否両論ということではあるが、スマイルマスクをした店員のちょっとしたミスならこちらも優しくなれそうな気がする。
 

【関連記事】
感染予防の「子供用マウスシールド」が登場…熱中症対策で息苦しさを解消