高知の真夏の祭典、よさこい祭りが8月12日に幕を下ろした。南海トラフ地震臨時情報が発表される中の異例の開催となった4日間、よさこい人が舞い踊る姿を追った。
猛暑の中舞い踊った184チーム
8月9日に幕を開けた2024年のよさこい祭り。輝いたのは夜空とステージだけではなかった。

ステージの上の演舞や照明に合わせて光る鳴子ペンライトが新たに加わったのだ。観客からも「一体感あって良かった」「もうアゲアゲ」といった声が聞かれた。

一夜明け、初めての南海トラフ地震臨時情報が発表される中、184チーム約1万7000人の乱舞が始まった。

國士舞双の踊り子は「家族の追っかけをしてきたが初めて私が踊りました。(Q.踊ってみたいと思った?)踊ってみたかったです。ようやく65にして初体験ということでありがとうございます」と笑顔で語った。また、須崎安和の山でしかとれない虎斑竹を使った竹の地方車が初めて登場した。

容赦なく照り付ける高知の太陽。高知市の最高気温は、8月10日に35.9度、8月11日に34.2度を観測。梅干しを食べる踊り子の姿も見られた。

また、丸ノ内緑地に設置されたミストを浴びた男の子は「気持ちいいし冷たい」と話し、オーテピアに設置されたクーリングシェルターは初の“満員御礼”となった。
受賞チームが“フィナーレ”後夜祭へ
2024年は、一般の人が推しチームにスマホで投票する「高知よさこいLINE賞」が創設された。受賞したのは「いなん」「りぼん de yosakoi『結心』」「おまち」となった。

そして迎えた真夏の祭典のフィナーレ。12日夜に高知市中央公園で行われた後夜祭では、金賞の「十人十彩」「ほにや」や地区競演場連合会奨励賞の「だるま」など受賞した22チームが2024年のよさこい祭り最後の演舞を披露した。

途中から激しい雨に見舞われるも、地区競演場連合会奨励賞を受賞した「TACYON」がMCで「会場の皆さまTACYONに光を!」と呼びかけると、観客がペンライトで盛り上げる場面が見られた。

金賞を受賞した「旭食品」の踊りでは音楽が流れないトラブルがあったものの、観客が拍手で応援し演舞を終えた。
そして最後は総踊り。全てのチームが一つになって踊る喜びをかみしめた。
(高知さんさんテレビ)