地元出身の民俗文化研究者・柴田謙吾さんが最上川流域を詳細に描いた「最上川絵図」が9月17日から山形・朝日町で展示されている。一般公開されるのは7年ぶりとなる。

全長40メートルに川の全てを描く

「最上川絵図」は、朝日町出身で最上川を研究した民俗文化研究者の故・柴田謙吾さんが制作したもの。絵図は全長40メートル、最上川の源流部の米沢市吾妻山から酒田市の河口まで描かれている。川の源流部から河口まで全てを描いた絵図は、全国的に見ても非常に珍しいという。

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制作にあたり柴田さんは、舟運やいかだ下りの船頭たちを訪ね歩いたり、流域の村々を調査したりして、20年以上かけ完成させた。絵図には、川下りの難所やヤナ場、当時の集落の名称や人口まで詳細に記されている。

現在この絵図は、柴田謙吾さんの娘・ひろみさんが所有していて、一般公開されるのは2017年以来、7年ぶりとなる。

柴田謙吾さんの娘・柴田ひろみさんは「手書きというところが一番の魅力。朝日町は父の出身地なので、多くの人に見てもらえたらありがたい」と話す。

絵図の展示は朝日町の創遊館で、9月29日まで行われている。

(さくらんぼテレビ)

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