議論が続いている熊本市電の延伸について、熊本市議会は9月12日の特別委員会ですべての会派が了承の姿勢を示した。正式な議決はまだだが、健軍町電停から熊本市民病院までの仮称・東町線が2031年度の供用開始へ向け進む見通しとなった。

健軍町電停から熊本市民病院まで約1.5キロ

熊本市が計画している仮称・東町線は、東区の健軍町電停から自衛隊中通りの熊本市民病院まで約1.5キロを延伸するルートだ。

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概算事業費について、熊本市はこれまでの約135億円から、新たな用地買収が発生したためなどとして141億円へ、約6億円増加する見通しを、8月に明らかにしていた。

9月12日にの特別委員会で、この市の方針について各会派が態度を表明した。

齋藤博委員(自民党):市民の意見を受け止め慎重に計画を進めてほしい
藤山英美委員(熊本自民党):おおむね賛成
上田芳裕委員(市民連合):今後進められるべきものであると判断
井本正広委員(公明党):会派として前向きに賛成となった
上野美恵子委員(共産党):延伸は必要性を認めるという立場です

予算案の採決は行っていないものの、9月12日ですべての会派が計画を了承する姿勢を示した。

「市民の意見を聞きながら進めたい」

熊本市の秋山義典都市建設局長は「市民病院までの延伸について賛成と認めていただき感謝。市民にもアンケートを行い、意見を聞きながら進めたい」と述べた。

2031年度の供用開始を目指す市電延伸、仮称・東町線。今議会での正式な議決が得られれば、市は来月市民説明会を開き、用地買収などについても説明することにしている。

(テレビ熊本)

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