新米の出荷が始まり、スーパーなどの店頭には徐々に2024年産のコメが並び始めている。価格は例年の1.5倍などと高騰しているが、消費者からは「コメがある安心には変えられない」という声が聞かれた。
店頭に“新米”並ぶ!売れ行きは15倍に
「新米入荷しました!これからどんどん出てきますのでご安心ください!」新潟県三条市のスーパーが投稿したSNS。
この記事の画像(6枚)新米160袋を店頭に並べたが、「その全てが即日完売ということでなくなってしまった」とスーパーマルセンの太田雅悠専務は話す。
前日も100袋が午前のうちに完売!例年は、一日に10袋ほどの売れ行きだったコシイブキの新米だが、15倍くらいの勢いで売れているという。
この日は今ある在庫の全て10袋を店頭に。開店を待つ人の目当てを聞くと、「やっぱりコメ。何でこうなるんだろうと。もともと農家なので不思議」などと話した。
その後も、コメ売り場には次々と客が訪れ、開店15分でコシイブキ10袋がすべて売り切れた。
買い物客からは「いや~、もう最高。パンや麺もいいが、やっぱりご飯。(コメが)なくなった途端、胸騒ぎがしてきた」「男の子とか子どもがいる。家族が多いので、すぐなくなってしまう。だからもうちょっと欲しいところだけど」などの声が聞かれた。
例年の約1.5倍…価格高騰も「背に腹は代えられない」
一方、コシイブキの新米の販売価格は例年の約1.5倍に高騰している。
これには「やはりちょっと高い」「世の流れに逆らうことはできない。この価格ラインなのかなという感じ」「背に腹は代えられない」と価格は高くても、コメがない不安から開放されたお客からは安堵の表情も見られた。
こちらの店ではコメの品薄状態は今後、改善されてくるとみている。
太田専務は「9月9日からコシイブキ以外にも一袋2000円台のコメも出ると言われている。新米のコシヒカリが出る頃、14日をめどに、おそらくこの品薄状態が大きく解消すると予想している」と話した。
令和のコメ騒動もまもなく収まる時が来そうだ。
(NST新潟総合テレビ)