高知市の「わんぱーくこうち」で、小学生が動物園の仕事を体験するイベントが開かれた。
普段は入ることができない場所に入ったり、エサづくりを体験。“クマのおり”では、クマがエサ探しできるように工夫する姿が見られた。
上手にエサやり ヘビとのふれあいも
7月30日、「わんぱーくこうち」のアニマルランドで開かれたのは、動物園体験プログラム「サマースクール」。飼育員が案内するのは、普段見ることができない動物園の“裏側”だ。
この記事の画像(10枚)動物園の仕事の体験を通して生き物に興味を持ってもらおうと、30年以上前から毎年夏休みに「サマースクール」が行われている。2024年は予約開始2分で満員になるほどの人気っぷりで、今回は小学3年生から6年生までの24人が参加した。
まずは、カメのエサづくりを体験。ドッグフードのような見た目の「ペレット」というエサに水を加え、サニーレタスは包丁で切る。
準備ができたら、普段は入ることができないバックヤードからカメがいる水槽へ向かい、エサやりも体験した。
そして上手にエサやりができた児童たちには、サプライズが待っていた。
飼育員が連れてきたのは、臆病な性格のボールニシキヘビ。飼育員が顔を触らないように伝え、児童たちはそっとヘビとふれあった。
突然の珍客に興味津々。「毒ないやろ?」「毒あったら触らせてくれんやろ」と言い合いながら手を伸ばす児童たちに飼育員は「そうやったら俺も触らんよ」と話しかけていた。
参加した児童の1人は、「ヘビが大好きなので、首に巻いてもよかったな」と話した。
普段遠くから見ていた動物と…
また、児童たちはクマのエサやりも体験。「クマのおり」に入り、自力で探すように餌を数カ所に分けて置いた。そしてクマがおりの中に入ると、エサを探す様子を見ることができた。
エサを見つけて食べてくれたクマの様子を児童たちは「かわいい、落ちた、食べた」など、楽しそうに観察していた。
近くでクマを見た児童は「かっこいい」と話していたが、一番好きな動物を聞くと「クマじゃない。コアラです」と笑顔で教えてくれた。
また別の児童は「普段、遠くから見ているのに今日サマースクールに来て、中に入ってエサをあげられたからうれしいです」と喜んでいた。
アニマルランド飼育員の小松史弥さんは「子どもたちは動物たちの動きやにおいなどを感じ取っていて、私は飼育員なんですけど新鮮に感じました」と話していた。
このあと児童たちは、ヤギのふんの掃除にも挑戦し、暑い中“ふん”張って頑張っていた。
(高知さんさんテレビ)