岸田首相が8月14日に次の総裁選への不出馬を表明したことを受け、熊本県関係の国会議員の反応だ。衆議院熊本4区選出で元総務大臣の金子恭之議員は「熊本の発展のために尽力してくれた」とこれまでの功績を称えた。
金子議員「熊本の発展に助言を」
8月15日正午から、熊本市で行われた熊本県戦没者追悼式に出席するため熊本へと帰省した県関連の国会議員。14日に岸田首相が次の総裁選へ出馬しないことを表明したことについて取材に応じた。

衆院熊本4区選出の自民党・金子恭之議員は「次の総裁選にも出てくれると思っていたので非常に驚いたというのが第一印象」と話す。

金子議員は「岸田首相のことをいろいろ批判する方がいるが、冷静に考えると内政、国政において、これまでの政権では成し遂げられなかったことについてしっかり結果を出し、我がふるさと熊本においてもご尽力を賜った。まだまだ影響力ある方なので、我々後輩のことをご指導いただきながら、気にかけていただいた熊本の発展においても、これからもご助言いただきたい」と功績を称えた。
西野議員「総裁選通じて信頼回復へ」
衆院熊本2区選出で同じく自民党・西野太亮議員は「1期3年にわたって国家国民のためにしっかり仕事をしていただいたことに、敬意を申し上げたいし、お疲れさまでしたと率直に申し上げたい」と話す。

また、「私は大変重い決断だったと思う。首相が言ったようにこの総裁選を通じて、様々な論戦が行われて、国民からの政治への信頼を回復する。その第一歩、スタートラインとする総裁選にしていかないといけない」と、新しい自民党へ思いを新たにした。
松野議員「聞くばかりで行動には…」
また参院比例選出で日本維新の会の松野明美議員は「『聞く力』という言葉は、私はいいなと思った。まじめで謙虚な方だが、聞くばかりで行動に起こしていない。国民の気持ちを本当に理解しているのかと思う面が多かったのかな」と、岸田首相の実行力不足を指摘した。

一方で、「次の人にタスキを渡したらこれで終わりではない。どれだけこれから先、国民のために私たちが役立つのかを一番に思ってくれる人が、リーダーとして活躍してもらわないとこの国は沈んでいってしまう」と述べた。
(テレビ熊本)