長崎のお盆に欠かせないのが「爆竹」と「花火」だ。長崎では夏になると「花火の専門店」が大賑わい。お盆の時期は花火を買い求める多くの家族連れなどでにぎわう。
600種類の花火!
多くの人でにぎわっているのは「花火専門店」だ。
この記事の画像(11枚)お盆に花火が欠かせない長崎には「花火専門店」があり、お盆時期は大にぎわいとなる。
長崎市賑町にある花火の専門店「立岩商店」では、手持ちや打ち上げ花火などを取り扱っている。その数なんと約600種類!選ぶだけでも大人もワクワクしてしまう。
お盆の期間中とあって家族連れや小遣いを握りしめた子供たちが、お目当ての花火を探しに訪れていた。
花火はバラ売りされていて、決められた予算内でお目当ての花火を選んでいくのが楽しい。
長崎のお盆は「花火」と「爆竹」が欠かせない。お墓では花火と爆竹で盛大に先祖を迎える。15日は長崎のお盆の伝統行事「精霊流し」が各地で行われる。
精霊流しでは、お盆に我が家に帰ってきた亡くなった人たちの御霊を船に乗せ、盛大に「花火」と「爆竹」を打ち鳴らして見送る。
買い物客は「ド派手にじいじを迎えてあげないと」「豪快に近所の人に怒られるくらい盛大にいきたい」と話し、たくさん買い求めていた。この時ばかりは「先祖のために」と、よそに負けないくらいにぎやかにすることが「最大の供養」なのだ。
爆竹だけで100万円?!
県外から訪れた人はそもそも「花火の専門店」に驚いた様子。「家の近くには花火屋がないので見たことないものを買っている」と、長崎ならではのお盆を楽しんでいる様子だった。
店によると、精霊流しで使う「爆竹」は根強い人気だが、最近では燃焼時間が長く、たっぷり楽しめる国産花火の需要も高まっている。中には爆竹だけで100万円分購入した人も。花火店のにぎわいは長崎の夏の風物詩なのだ。
立岩商店の金城枝利子店長は「国産の花火はひとつひとつ手が込んでいる。火花がきれいなのも特徴。お盆で帰省して家族や親戚と楽しい時間を過ごせてもらえたら嬉しい」と話す。
長崎のお盆のフィナーレを飾る「精霊流し」は8月15日に行われる。故人の御霊を盛大に送るために打ち鳴らされる、耳をつんざく爆竹と花火の音が何とも物悲しい。「本当はお別れが悲しい、でも盛大に」。お盆のにぎやかさは長崎人の心意気と優しさの表れである。
なお、精霊流しは「耳栓」を忘れずに。当日はコンビニエンスストアや100円ショップなどで耳栓が販売されている。これも長崎のお盆ならではの光景である。
(テレビ長崎)