愛媛・松山市の夏を彩る風物詩「三津浜花火大会」が開催された。1万発の花火が夜空を鮮やかに彩り、2024年も人々の心を魅了した。さらに東京ディズニーリゾートによるスペシャルドローンショーも実施され、観客を“夢の国”の世界へといざなった。
祭りの熱気に包まれる三津浜
2024年は、2023年より7万人多い30万人が会場を訪れた。8月3日午後4時半、会場がオープンすると同時に、三津浜は活気に満ち始めた。
この記事の画像(9枚)露店が立ち並ぶ会場には多くの人々が訪れ、にぎわいを見せ、浴衣姿の2人組は「キュウリ食べました」「最高です」「夏って感じがします」と早速、祭りを楽しんでいた。
「コロナも明けて一緒に見られて、うれしい」という声も聞かれ、久しぶりの花火大会を心待ちにしていた人々の喜びも伝わってくる。お客さんたちの弾むような声が、祭りの雰囲気をいっそう盛り上げた。
家族連れも多く、食べ物を買い求める人や縁日を楽しむ子どもの姿もあれば、イベントスペースでは、地元の中学生による太鼓の演奏が披露され、祭りムードが高まる。
1万発の花火が夜空彩る
日が暮れた午後8時、いよいよ花火の幕開けだ。次々と打ち上がる花火が、夜空と海を美しく照らし出す。
観客からは歓声が上がり、携帯電話で撮影する人、拍手する人など、それぞれの方法で感動を表現していた。
20年ぶりくらいに来たという人は「やっぱり生で見たらすごい」と話す。花火の魅力は時を経ても色あせないのだろう。
子どもたちも目を輝かせながら「花火がカラフルできれいでした」「水中花火とハートの花火がきれいで、近くで見られて最高で、また見たいです」と話した。
四国初開催“夢の国”ドローンショー
2024年の三津浜花火大会の目玉は、これだけではなかった。
夜空に浮かび上がったのは、ディズニーの人気キャラクター「ミッキーマウス」のシルエット。次の瞬間、立体的なミッキーが登場し、会場は大いに盛り上がった。
四国初開催となる東京ディズニーリゾートのスペシャルドローンショー「マジック・イン・ジ・エア」。約1500機のドローンが、まるで輝く星のようにキャラクターたちを描いていく。
『美女と野獣』『トイ・ストーリー』『アラジン』『塔の上のラプンツェル』など、次々と現れる“夢の国”の住人たちに、観客は夢中になった。目の前に広がる幻想的な光景に、夢の国の世界に誘われたかのようだ。
ある男の子は「めちゃくちゃきれいでした。最初のミッキーの立体のところとか、ドローンと花火が一緒に上がったところを自慢します」と興奮した様子だ。
親子で観覧していたお客さんは「すごく感動したので、ディズニーに行ったことないんですけど、行ってみたいなと思いました」と話し、東京ディズニーリゾートに思いをはせた。
花火とドローンが夜空を彩った2024年の三津浜花火大会。キラキラと輝くその光景は、訪れた人の心に深く刻まれたことだろう。
(テレビ愛媛)