高円宮家の長女・承子さまが初めて長崎を訪れ、北部九州総体のアーチェリー競技を視察し、選手たちに温かいエールを送られた。また国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れ、平和への思いを新たにされた。

初の長崎訪問でアーチェリー競技を視察

高円宮家の長女・承子さまは7日、長崎市で行われている北部九州総体のアーチェリー競技を視察された。

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全日本アーチェリー連盟の名誉総裁を務める承子さまは真剣な表情で矢を射る選手たちを見守り、その後の賜牌授与式では選手たちにエールを送られた。

「きょう上手くいった経験も上手く行かなかった経験も将来の糧になるはずです。結果だけでなく大会を通して得たたくさんの知見をぜひ大切にしてください」と、承子さまは選手たちに温かい言葉をかけられた。

平和への思いを新たに

承子さまは、アーチェリー競技の日程を終えた後、長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を視察された。

野瀬弘志館長の説明を受けながら、祈念館周辺の模型や市街地の被爆状況などを紹介するパネルをご覧になり、追悼空間では原爆死没者への哀悼の意を込めて花を手向けられた。

その後、被爆者4団体の代表と面会し、被爆当時の状況などについて話を聞かれた。

長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は、「いろいろな人が世界から日本から来ていただき、原爆の実相を見て、考えてもらうことが大事だと思うので、来ていただき献花をされたのは大変ありがたいことだと思う」と話した。

長崎原爆の日を迎えるにあたって

長崎は9日に79回目の原爆の日を迎える。承子さまは「当たり前な日常を送れることに感謝し、平和のために自分にできることがないかこの機会に考えてほしい」と思いを述べられた。平和への思いを新たにし、承子さまは東京に帰られた。

(テレビ長崎)

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