■万博の観光客受け入れに期待も ホテル側が賃料を滞納

5年前から賃料を滞納している、大阪府咲洲庁舎にある「さきしまコスモタワーホテル」について、大阪府は10月末までにフロアを明け渡すよう通告した。
「さきしまコスモタワーホテル」は、5年前から大阪府の咲洲庁舎の中で営業している。 当初は、2025年の大阪・関西万博に向け、観光客の受け入れ施設として期待が寄せられていたが、賃料を滞納したため、大阪府が2020年に契約を解除。
未払い分など、およそ26億円の支払いと明け渡しを命じる判決が、ことし6月に確定していた。 大阪府は6日、ホテル側に対してことし10月31日までにフロアを明け渡すよう、事業者に通告したと発表した。 11月以降は、電気や水道、エレベーターを止めるということだ。
■およそ11万人の宿泊予約者 大阪府が受け皿となるホテル確保など対応へ

ただ、大阪府によると、来年12月までのべおよそ11万人の宿泊予約者がいるということで、大阪府は、受け皿となるホテルを確保するなどして宿泊予約者がホテルを確保する支援を行うほか、従業員からの相談を受ける窓口を設置することにしている。
大阪府によると、ホテル側は「府の期日までには明け渡しをする」と説明しているということだ。 大阪府は今後、市場調査を行い、跡地利用について検討したいとしている。
(関西テレビ 2024年8月6日)