福島県須賀川市の中学生が、競技用の義足を届けるプロジェクトを立ち上げた。目指すのは、病気で義足になった陸上部の同級生と一緒に、また走ることだ。
「また走りたい」を支えたい
陸上競技部に所属する須賀川市の中学2年生の三浦香愛(みうら かな)さんと黒田悠月(くろだ ゆづき)さん。
三浦さんは「彼と会った際に”また一緒に走りたい”という言葉をこぼしたので、私たちは彼の支えに少しでもなれたらなと思い、このプロジェクトを立ち上げました」と経緯を語る。

競技用義足を贈るプロジェクト
2024年1月、中学校の陸上部の同級生が病気で右足を手術し義足に。
「また一緒に走りたい」・・・競技用の義足を届けるため、2人が7月18日に立ち上げたのが「仲間とまた共に走ろうプロジェクト」と銘打ったクラウドファンディングだ。

2週間ほどかけてイラストや文章にこだわったチラシも作成し、須賀川市内の体育館などに設置した。

応援の輪広がる 1カ月足らずで達成
目標金額は300万円に設定。8月1日時点で約600人から350万円以上の支援金が集まり、目標金額に到達した。2人は「率直に思うのは、こんなに多くの人が早く支援してくれることに対して、感謝の気持ちと驚きが隠せない」「ね、本当に」と話す。

プロジェクトを応援するあたたかいメッセージも数多く寄せられ、応援の輪が広がっている。
卒業までに また一緒に走りたい
今後について2人に聞くと、黒田さんは「駅伝大会に共に出場して、タスキを繋ぐことです」と話し、三浦さんは「前走っていた時と同様に力強く、私たちを元気づけるような走りをして欲しいです」と話し、中学校卒業までにまた一緒に走りたいと考えている。

クラウドファンディングは2024年9月16日までで、目標金額を超えた分はさらなるプロジェクトの充実につなげていく予定だという。
(福島テレビ)