兵庫・斎藤県知事のパワハラなどの疑惑をめぐり、7月19日に百条委員会が開催された。
議論されたのは、疑惑を告発しその後に死亡した元幹部職員が残した音声データなどについて。
そこで明らかになった“おねだり疑惑”を含めて、調査資料として採用されることが決定した。
知事「仕事としてワインを飲んだ」
パワハラ疑惑とともに、特産のワインをねだったとされる、兵庫県の斎藤元彦知事。
7月19日、斎藤知事はワインを飲んだことを認めたうえで、PRはしていないことを明らかにした。

兵庫県 斎藤元彦知事:
ワインを2本持ってきていただいて、それは秘書室の方に届けていただいた。それは私はいただきまして、飲ませていただいたのは事実。
ーー(記者)公的な立場で飲んだ?
兵庫・斎藤知事:
これは仕事としてですね。県政策として産業振興の一環で。大事なことですから飲ませていただきました。

一方、ワインをおねだりされた側の町長は、当時の状況をこう説明した。
兵庫・上郡町 梅田修作町長:
(斎藤知事の)発言を“おねだり”とは感じていなかったが、やっぱりトップ、兵庫県知事が公の会議の場で発言されたことは非常に重いんだと思います。
音声データなど資料として採用が決定
このワイン“おねだり疑惑”の発端は、2024年7月に死亡した県の元幹部職員が残した陳述書と音声データ。

斎藤元彦知事とみられる音声データ:
ワインをちょっとまだ私飲んでないので、ぜひまた。この間はイチゴは、塩はあれですけど…また折を見てよろしくお願いします。
これは2022年に県西部で行われた会合の音声。
斉藤知事とみられる人物が関係者に対し、ワインをねだるような発言をしている。

斎藤知事をめぐる疑惑を調査している百条委員会は7月19日、元幹部職員が残したこの音声データや陳述書を資料として採用することを決定。

副知事はすでに辞職し、県職員の労働組合からも辞職を要求されている。
さらに、後ろ盾である自民党県連からも事実上の辞職を要求されていて、まさに四面楚歌の状態。
そうした中での百条委員会の19日の決定は、斎藤知事に強烈な向かい風となる。

19日午後4時40分過ぎの取材に応じた斎藤知事は、百条委員会の決定について、「詳細はまだ承知していないので明確なコメントはできないが、百条委員会がそういった証拠に基づいて、適切に進められていくということで、それに対して私も対応していく」と話している。
(「イット!」7月19日放送分より)