ロシアによるウクライナへの侵攻で、隣国のポーランドに避難してきた人たちの子どもを託児所を開いて受け入れていた県出身者の男性が一時帰国し、運営費が厳しいため段階的に託児所を閉所する事を発表した。

次の世代の平和に繋がってくれたら

東優悟さん:
この子達が将来大きくなった時に、遠い海の向こうの日本人の支援があったという気持ちが少しでも芽生えることができたら、次の世代の平和に繋がっていくのかなという思いもあって、託児所が価値のあるものになったんじゃないかと自分は考えています。

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那覇市出身の東優悟さんは、ポーランドで日本語講師をしながらウクライナから避難してきた人たちの子どもを受け入れる託児所・「友好の家」を2023年7月から運営し、18人の子どもたちの受け入れています。

物価高や円安で運営厳しい

託児所を開設してから初めて帰国した東さんが県庁で会見を開き、運営費が厳しく託児所を8月から段階的に閉所していくと発表しました。

東優悟さん:
多くの日本の皆さんの支援があって託児所をここまで続けて来たのですが、今回私たちの決断としては、保護者には8月中に託児所を閉めるというふうに伝えています。

運営費は主に日本からの寄付金で賄われていますが、物価高の高騰や円安の影響により給食費や家賃の出費が多くなり、厳しい運営を強いられていると話しています。

東優悟さん:
(6月に行った)募金活動自体で116万7千円ほど募金が集まって、もし、このまま募金活動を続けていけばもしかしたらもう少し長く託児所ができるかもしれないという事も考えたのですが、託児所の運営費としては毎月だいたい140万から150万程度お金がかかってしまう

これまでの支援に感謝

東さんは、現在預かっている子どもたちについては、ポーランドの公立の保育所で預かってもらえるよう働きかけているということです。

会見で東さんは、これまで多くの寄付が県の内外から集まったことに感謝の思いを伝えました。

東優悟さん:
今回自分がすごく沖縄県民として日本人としてすごく誇りに思っているのは、自分たちが行ってきたのは日本人の善意・沖縄県民の善意本当に民間の力でできたこと。おかげさまで多くの支援金も集まりました。本当にありがとうございました

東さんの託児所は11月に完全に閉所する事にしていて、この先4カ月間の運営費の支援を呼びかけるとともに、余った分については、ポーランドの他の託児所や保育所などに寄付するとしています。

募金は「コドモエガオシエンカイ」で受付

沖縄銀行小禄支店(普)
銀行コード:0118
口座番号:1751839
店番号:136

琉球銀行小禄支店(普)
銀行コード:0187
口座番号:644804
店番号:309

(沖縄テレビ)

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