長崎県内で伝染性紅斑=リンゴ病の患者の報告数が増えている。長崎県は14日、初めて「流行警報」を発表し、対策を呼びかけている。
長崎で初のリンゴ病「流行警報」
伝染性紅斑=リンゴ病は、風邪のような症状が出た後に、頬や手足などに赤い発疹ができるのが特徴だ。
長崎県によると、8月4日から10日までの定点当たりの患者報告数は2.19人だった。
県が定める警報レベルの2人を超えたのは、今の調査方法になった1999年以来初めてだ。

リンゴ病は子供に多い感染症だが、妊婦が初めて感染した場合、流産につながるおそれがある。
県によると、10〜20日の潜伏期間の後、頬に紅い発疹が現れ、続いて手や足に網目状、レ−ス状、環状などと表現される発疹がみられ、1週間程度で消失するという。
発疹が出現する7~10日前に微熱や風邪のような症状が見られることが多く、この時期が最も感染力が強くなるとされる。
特効薬はなく、症状に応じた治療となる。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに触れることによる飛沫感染や接触感染により広がる感染症なので、一般的な予防対策(手洗い・うがい・咳エチケット)を心がけることが大切だ。
県は今後も増える可能性があるとして、こまめな手洗いや、せきやくしゃみをするときには口と鼻をハンカチで覆う「咳エチケット」の徹底などを呼びかけている。
新型コロナも8週連続で増加
新型コロナの感染者は前の週より68人多い391人だった。定点あたりの報告数は、県全体で8週連続で増えている。

県は、手洗いなど基本的な感染対策に努めてほしいとしている。
(テレビ長崎)