東京都知事選も終わり、各党が準備を加速するのが国政選挙だ。政治資金問題の余波に揺れる自民党は新潟県連大会で結束を呼びかけ、2025年夏の参院選に向け公募を開始。シドニーオリンピックの銀メダリスト・中村真衣さんが名乗りを挙げている。
立て直しへ…国政選挙に向け結束呼びかけ
政治資金パーティーをめぐる裏金問題などで自民党への逆風が強まる中で、7月6日に開催された県連の定期大会。

この政治資金問題について、党本部の森山裕総務会長は「検察の結論は、いま自民党に所属している国会議員については全て嫌疑なし。刑事事件としてはまったくのシロだった」と強調した。
その上で、「政治資金の透明性の確保に向けて努力を続けてきた」と話し、出席した党員に理解を求め、団結を呼びかけた。

念頭にあるのは来たる解散総選挙だ。県連はこの日、新役員を発表。総務会長に中村康司県議を抜擢した狙いも選挙での勝利にある。
参院議員の佐藤信秋県連会長は「結局一番大事なことは、衆議院の選挙にどうやって勝つか。新しいメンバーは選挙をひたすら一生懸命やってもらうため、こういうメンバーになったと思ってください」と説明した。
衆院議員の任期は残り1年余り。そして、2025年夏には参院議員も改選を迎える。
参院選候補者公募に中村真衣さんが名乗り
2025年夏の参院選をめぐっては、立憲民主党県連が改選を迎える打越さく良参院議員の党本部への公認申請をすでに決定しているが、自民党県連の岩村良一幹事長は「透明性ある、そして手続き的にも公平なやり方をすることが重要だ」として、6日に公募を開始した。

すると長岡市出身で、シドニーオリンピック女子100m背泳ぎで銀メダルを獲得した中村真衣さんが名乗りをあげた。
関係者によると、中村さんはすでに応募用の書類を送付していて「スポーツ振興に尽力したい」という趣旨の思いを語っているという。

誰が出馬し、どのようなことを訴えるのか…次期衆院選、そして2025年夏の参院選に向けた各党の動きが活発になってきている。
(NST新潟総合テレビ)