イギリスを訪問中の天皇陛下は、日本時間24日午後11時半ごろ、日本とイギリスの友好団体が主催するレセプションに出席されました。
この記事の画像(9枚)天皇陛下:
日英関係が、こうした人と人とのつながりという堅固な土台の上に将来にわたって、一層力強く発展していくことを期待しています。
レセプションには、両国の友好に貢献してきた各界の人たち約400人が招かれ、陛下は「お元気そうですね」などと英語や日本語で声をかけながら、歓談されました。
宮内庁によると、陛下はレセプション終了後、「これだけ日英関係に関心を持つ方が集まっていて熱気を強く感じた」と話されていたということです。
「テムズとともに過ごした日々の記憶」
レセプションに先立ち訪問されていたのは、ロンドンの街を洪水から守る世界最大級の可動式防潮堤「テムズバリア」。
ヘルメット姿の陛下は、水門の上を実際に歩くと、担当者の説明にうなずかれます。
1983年から2年4カ月、イギリスのオックスフォード大学に留学された陛下。
そのときの研究テーマは、「十八世紀におけるテムズ川の水運について」でした。
訪英前の会見で陛下は当時のことを…。
天皇陛下:
今でも留学から帰国した後にまとめた研究論文を読み直すと、テムズとともに過ごした日々の記憶がありありとよみがえってきます。研究で疲れた私を癒してくれたテムズの緩やかな流れと、周囲の美しい景観。テムズを見ながら川沿いをジョギングした日々など、数え上げたらきりがありません。
今回は水問題の研究者として、留学時代の思い出の地に足を運ばれた陛下。
自身も身ぶり手ぶりを加えて言葉を交わし、時おりのぞき込むようにして、熱心に視察されました。
両陛下のご訪問で盛り上がりを見せる、イギリス国内。
25日、両陛下は国王夫妻と共に、馬車のパレードや晩餐会など国賓としての重要な行事に臨まれます。
(めざまし8 6 月25日放送)