香港で3日、多くのカメラが向けられている中、芸術家の男性が突然警察に拘束された。
男性は大勢の前で、1989年6月4日の天安門事件を示唆する「六」と「四」という文字を手で空に書くパフォーマンスを行ったという。
香港でも天安門事件はタブー
3日、香港でカメラがとらえたのは、多くのカメラが向けられた芸術家の男性が、突然警察に拘束される様子だ。

男性が拘束された理由は、男性が大勢の人の前で行ったあるパフォーマンスに関係しているとみられる。
男性は、手で空を切るように文字を書いており、その字を読み解くと、漢数字の「六」と「四」を書いている。
これは、35年前の1989年「6月4日」、中国・北京で起きた天安門事件を意味しているとみられる。

民主化を求める学生たちを軍が鎮圧し、多くの死傷者が出た天安門事件は、中国国内では、現在も語るのがタブーとなっているが、一国二制度の形骸化も指摘される香港でも、いまやそれは同じだという。
指で日付をなぞっただけ…取り締まり厳しさ増す
香港メディアによると、男性が訴えた場所は、数年前まで天安門事件の犠牲者への追悼集会が行われていた場所に続く路上だった。

2023年6月3日も、男性は同じ場所で「明日が6月4日であることを忘れるな」と叫び、拘束されていた。
2024年は、指で日付をなぞっただけで拘束されたが、捜査後に釈放。
取り締まりは厳しさを増しているようだ。
(「イット!」 6月4日放送より)
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