日韓の累計発行部数200万部を超え、今、異例の大ヒットとなっている「理科ダマン」という理科の学習漫画。人気の秘密は「ギャグ」だという。
書店では平積みで販売
この記事の画像(12枚)小学生を中心に爆発的な人気となっている韓国発の学習漫画「つかめ! 理科ダマン」。東京都内の書店では、平積みで売られていた。
大垣書店 麻布台ヒルズ店 大垣交右副店長は「相当な人気かなと思ってます。数年前から販売は開始してて、続巻が徐々に出て、現在は6巻まで出ている」と話す。
人気の訳は、学習書らしからぬ突き抜けたギャグのテイストだ。
「オナラがなぜくさいか」をテーマとした回では、漫画の最後に科学的な説明も載っている。
こうした科学にまつわる素朴な疑問を、笑いを交えながらわかりやすく紹介することで、子どもの心をうまくつかんでいる。
世界共通の教科「理科」だからこそ受け入れられた
番組スタッフの子どもも大のファンで、漫画のおかげで理科が好きになったという。
「理科ダマン」にハマっている小学生は「主人公がとても頭が良くて、吸収できそうで、自分は理科が得意だなという感じに思えるので、この本が好きです」と話す。
一体なぜ、韓流の学習漫画が、ここまで日本の子どもたちにウケているのだろうか。
出版社「マガジンハウス」森下利奈さんは「国語や歴史と違って、理科って言うと、世界共通の教科なので、韓国も日本も関係なく、受け入れていただけたのかなと」としている。
「油がなぜ水に浮くのか」を取り上げた回では「油は水より軽いから水に浮く」という性質を使い、部屋全体に水を流すというダイナミックな解決方法で結んでいる。
笑いを織り交ぜての学習について番組SPキャスターのパックンは、「笑いながら学ぶ方が記憶に残るという研究結果もあるのでこういう漫画は大賛成」と絶賛だった。
(「イット!」 5月29日放送より)
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