7月に行われる東京都知事選に向けた動向が注目される、小池都知事と蓮舫参院議員。
「行政は継続してこそ力なり」と発言するなど続投への意欲をにじませたとも思える小池都知事に蓮舫氏は「(小池氏の演説は)“熱”がないなぁと思いました」と一刀両断、早くも舌戦の様相を見せている。

「この後、自民党さんのところ行かれるの?」

一足早く都知事選への出馬を表明した蓮舫参院議員は29日午前9時半過ぎ、立憲民主党の参院議員総会へと向かった。

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「蓮舫です(一同笑い)。(挨拶の時間をもらって)執行部にご配慮いただけたこと感謝いたします。こんな謙虚な私は久しぶりです(笑い)。身をすり切るほど応援して下さい(一同笑い)」

午後、さらなる支援を求めて、29日から定例会が始まった都議会を訪問。“身内”である立憲の都議団はもちろん、大勢の報道陣を引き連れ向かった共産党都議団からは、なぜか花束を渡されるほどの熱烈な歓迎ぶりを受けた。

一方、27日の出馬会見で痛烈に批判した自民党の都議団の元には、「この後、自民党さんのところ行かれるの?」と同行者に声をかけ、「行きます?」「やっぱやめといた方が…」との返答を受け「行っちゃダメなの?」と口にしながらも見送った。

蓮舫氏は結局、自民の他に公明、都民ファーストなどの会派には挨拶を行わなかった。

そんな都議会には同じ29日、現職の小池都知事もいた。

3選出馬の表明がいつ行われるのか注目される中、所信表明では「無駄をなくす取り組みを徹底し、毎年約1000億円、8年間で約8100億円に及ぶ新たな財源も生み出してきました」と元“仕分け人”の蓮舫氏を意識するかのような発言をした。

さらに、蓮舫氏が27日に「今年2月突然、都庁の外壁のプロジェクションマッピングが始まりました。こうしたことで、都知事の露出度が高まっています」と発言し、選挙目当てではないかと指摘した都庁のプロジェクションマッピングについては、「これまで国内外から20万人を超える方々に楽しんでいただきました。何もないところが開始わずか3カ月で観光スポットになっています」と8年の実績と共に“現在の都政の継続”を訴えた。

小池知事の演説に、蓮舫氏「熱がないなぁ」

午後2時頃には、記者団に対し「まずこの定例議会をしっかり取り組んでいくことが現職の務めだと承知しております」と語った小池知事。

“ライバル”小池氏の演説をチェックしていたという蓮舫氏は「現職を重ねると所信表明ってどうしても、各局から上がってきたものを細かくつないでいく。そういう原稿だなと、熱がないなぁと思いました」とバッサリ。

さらに、都知事選を巡っては早くも“場外戦”が起きている。

都民ファーストの会の森村代表が28日、「自民党の政治とカネの問題が小池都知事の大問題であるかのように、あらぬレッテルを貼るのは、正直ちょっと都民をばかにしすぎじゃないか」と発言。

そのことについて蓮舫氏はSNSで、「都民をバカにしたことは一度もありません。 私の発言を都民への批判かのように指摘する方がいかがでしょう」と早速反論した。

都知事選には、これまでに広島県安芸高田市の石丸市長や、元自衛隊空幕長の田母神氏ら20人以上が出馬を表明している。
(「イット!」 5月29日放送より)

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