こんがりとした焼き目と、ふっくらした身が食欲をそそる「うなぎ」。
高級食材のイメージが強いうなぎが今、チェーン価格で食べられると話題になっている。
人件費抑える秘策は「マシン」にあり
「鰻の成瀬 千葉ニュータウン店」で提供されているうな重は、1尾が丸ごと入った「松」が2600円、半尾の「梅」が1600円。
一般的なうなぎ専門店の約半額で、本格的なうな重が食べられるという。
客A:
この量でこのお値段なら安いですよね。
「鰻の成瀬」は、“高嶺の花”だったうなぎが手頃に食べられるとあって、外食業界を席巻。
2022年9月に横浜で1号店をオープンしてから、わずか2年足らずで急拡大し、34都道府県・165店舗まで数を増やしているという。
なぜ、うな重が1600円という低価格で提供できているのだろうか。
その秘密は、“企業秘密”の調理マシンだという。
一般的には、修行した職人が焼き上げるうなぎ。
しかし、この調理マシンを使えば、ボタン1つ・8分という短時間でおいしく焼き上がるのだという。
この機械のおかげで、高騰する人件費を抑えることができたという。
鰻の成瀬 千葉ニュータウン店・大関晃太店長:
どなたでも、学生でも、おじいちゃん・おばあちゃんでも焼けるような工程になっております。
素人でも焼くことができるということで、気になるのはその味だが…。
客B:
職人さんが手で丁寧に焼いてくれるのが鰻屋さんかなと思っていたんですけども、とてもおいしいです。
客C:
おいしいですよ、外がパリッとしてて、中ふわふわで。
また、店舗が急拡大を続けている理由には、コロナ禍で全国に増えた居抜き物件を活用し、固定費・初期費用を抑えていることが背景にあるという。
千葉ニュータウン店のフランチャイズオーナーは、焼き肉店も経営しているというが、牛肉の価格の高騰から、うなぎ業態への進出も決めたという。
鰻の成瀬 千葉ニュータウン店・FCオーナー 菰岡翼さん:
原材料高騰とか、社会的な問題があると、経営的に厳しくなってしまうとは思うんですけれど、「鰻の成瀬」といった正反対の業態をやることで、今後厳しいこの世の中を切り抜いていく、そういう方法なんじゃないかと思っています。
(「イット!」5月24日放送分より)