千葉県松戸市の住宅街に止まった大きなカートのような車。これは2年前に導入された、時速20km以下で走る8人乗りの電気自動車。
この記事の画像(8枚)地域の高齢者の皆さんには欠かせない“新たな移動手段”となっている。スーパーで買い物客を見送っていたのは地元老人会の会長堀田重信さん77歳。
堀田重信さん:
買い物終わったら全ての家庭の玄関までお送りしている。(免許を)返納している人が多いんです
こうした低速の電気自動車を活用した“小さな移動サービス”は「グリーンスローモビリティ」通称“グリスロ”と呼ばれ、各地で導入の動きが進んでいる。
松戸の”グリスロ“はドライバーもボランティアで運賃は無料。週5日の運転からルートの選定まで、すべて堀田さんら地域住民の手によって運営されている。
さらに、“グリスロ”には、もう一つの重要な役割がある。
「言いたい放題言えていい」
「どこに行ってもサロン!」
地域の足だけではなく、住民同士がつながるツールとしても重宝されている。
グリスロを“地域の新しい足”として導入した堀田さんは、どのような未来を描いているのか?
堀田重信さん:
やっぱり(人生)100年時代ですから、高齢者も希望を持って生活し、生きられるコミュニティーを作りたい
移動手段にもコミュニケーションの場にもなっている“グリスロ”を守る堀田さんの活動はあすも続く。
(「イット!」5月22日放送より)