ジョージアで14日、国会で与野党の議員たちが「スパイ法案」をめぐって大乱闘を繰り広げた。
法案は賛成多数で採択されたが、市民と警察の衝突が続き、反対派のズラビシビリ大統領は署名を拒否する方針で、法案は再び議会に戻される見通しだ。

ルール無用…議員たちが殴り合う

ジョージアの国会で14日、与野党の議員たちが殴り合う大乱闘の現場をカメラがとらえていた。

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男性議員に殴りかかった白髪の議員は、勢いそのまま、女性議員につかみかかった。

別の女性議員は、資料を投げつけて反撃し、議場は、ルール無用の“バトルロイヤル”状態になった。

混乱のきっかけは、外国から資金提供を受ける団体を規制する、いわゆる「スパイ法案」。
成立すると、ジョージアのEU(欧州連合)加盟が危うくなるため、推進する与党と反対する野党の間で、採決の前に火がついてしまった。

乱闘は、1カ月前にも起きていた。

4月15日、与党党首の演説中に野党議員が突然殴りかかり、倍返しと言わんばかりに、与党議員も反撃。
“議論を交わす場”である国会が、“拳を交える場”と化してしまっていた。

大統領は署名を拒否する方針

そして迎えた採決の日も、大乱闘に発展したスパイ法案。
議場は、ようやく落ち着きを取り戻し、結局、賛成多数で採択された。

その後も抗議デモが続いていて、市民と警察の衝突は、激しさを増している。

反対派のズラビシビリ大統領は、署名を拒否する方針で、法案は再び議会に戻され、賛成多数で成立する見通しだ。
(「イット!」 5月15日放送より)

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