開校記念日に毎年行われていた、学校の「伝統行事」が5年ぶりに復活した。岡山・玉野市の市立玉野商工高校で、全校生徒が参加する“すき焼きパーティー”が行われ、校舎には甘辛いしょうゆの香りが充満していた。

伝統の“すき焼きパーティー”

玉野商工高校の前身、玉野商業高校が開校したのは1957年4月20日。その4年後から、生徒同士、親睦を深めてもらおうと毎年、開校記念日にすき焼きパーティーが行われていたが、新型コロナの影響で2020年以降中止となっていた。

ほとんどの生徒がすき焼きの調理は初めてだという。
ほとんどの生徒がすき焼きの調理は初めてだという。
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すき焼きの調理はほとんどの生徒が初めてで、鍋を見ると調理手順も様々だ。

生徒:
(Q.大丈夫?)大丈夫!何とかなる

生徒は、調理に不慣れながらも「肉さえ焼ければ体に支障はない。野菜は生でも食べられる」と自信満々だった。

生徒280人が笑顔で鍋囲む

肉は市内で精肉店を営む卒業生が、県産和牛のモモ肉を約3割引きで提供している。

生徒たちは、自身で作った鍋を囲み「すき焼き、めちゃくちゃおいしい!玉野商工も最高!」と大盛り上がりだ。ある生徒は、この伝統行事について「他の学校と違って、こういうイベントがあると友達関係が築けて良い」と話していた。

学校の卒業生でもある先生は…。

玉野商工高校・大林莉佳教諭:
開校記念日といえば、すき焼きパーティーがセットなので、(去年までは)感染症のことを考え、できないもどかしさがあったが、子どもたちが笑顔で楽しそうにしているのを見ると良かったと本当に思う

夏を思わせる日差しの中、すき焼きを頬張る生徒280人の顔は汗と笑顔であふれていた。

(岡山放送)

岡山放送
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