17日、愛媛県と高知県で震度6弱を観測した地震の約2時間前、インドネシア中部の火山で大規模な噴火が発生した。

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この噴火と地震の関連はあるのだろうか。

気象衛星からも噴火を確認

大規模な噴火があったのは、インドネシアの中部の北スラウェシ州にあるルアング島の火山。

気象衛星「ひまわり」が捉えた画像には、噴火の瞬間に白い輪っかのようなものが広がり、複数回の噴火が起きたことが分かる。
噴煙の高さは約1万9000メートルに達したという。

噴火当時の映像では、赤く燃える溶岩が火口から噴き出す様子や、無数の稲妻が光っているのが確認できる。

この大規模な噴火を受けて、フェリーに乗りこみ避難する人々の姿も。

「待って、待って。とにかくスタンバイして」
「早く、早く!」「一人ずつ!」

ロイター通信によると、この噴火により、島の住民約800人の大半は近くの別の島に避難したという。

インドネシアで発生した火山の噴火は、17日に日本で発生した地震と関係があるのだろうか?地震の専門家はこう話す。

東京大学  笠原順三名誉教授:
噴火活動というのは地震と関係があることがあるんですが、ただ今回のインドネシアの噴火は、かなり距離的に遠いということと、噴火活動によって沈み込みが伴うような地震が起きていないということもあって、今回の地震とは関係ないと考えた方がいいと思います。

今後、遠く離れた場所でも噴火によって出た溶岩が海に入ることで、大きな津波が起きる可能性があるという。
(「イット!」 4月18日放送より)