「職業差別」と受け取れる発言が問題となった静岡県の川勝知事が退職届を提出した。注目されるのがリニア中央新幹線の静岡工区。飯田市の佐藤市長は、次の知事には着工の判断基準をはっきり示すことを期待した。
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
戦国時代、非業の死を遂げた細川ガラシャの辞世の句を読み上げて、退職届を提出した川勝平太静岡県知事。

私の発言で県民に大変な迷惑
4月1日の入庁式で「職業差別」と受け取れる発言をして、批判を浴びた。
川勝知事は4月10日、会見で 「私の発言で県民に大変な迷惑がかかっているという自覚があり、それを早く止めたい」と述べた。

リニア 静岡工区の着工めぐり…
大井川の水問題などを挙げ、リニア中央新幹線の着工を認めてこなかった川勝知事。
JR東海は、当初の目標だった2027年品川―名古屋間の開業を断念した。
一方、長野県内では工事が進み唯一、駅が出来る飯田市では地権者の移転が進んでいる。

飯田市長は次の知事に期待
川勝知事の退職届提出を受け佐藤市長は「次の知事がどういう考えかわからないので、川勝知事が辞めたということだけを持って(計画が)大きく進むかはわからない。川勝知事のGOサインを出すか出さないかという判断基準が非常にわかりづらかったのでわかりやすくなる、はっきりすることを期待したいと思います」と述べた。

(長野放送)