山形・最上地域初の県立4年制大学「東北農林専門職大学」が開学し、1期生43人が学生生活をスタートさせた。1年間実習や座学などで経営の基礎を学んだあと、2025年から農林業の現場で実務経験を積む。

100ヘクタールの広大な土地で学びを

県が51億円をかけて整備した東北農林専門職大学。

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100ヘクタールの敷地には、学びの場となる「教育・研究棟」と、大学関係者以外も利用できる「交流棟」の2棟が建設された。どちらにも、平屋住宅約100戸分の県産木材が使われ、東京オリンピック・パラリンピックの選手村で利用されたスギ材も再利用されている。

4階建ての「教育・研究棟」には、300人収容可能な大講堂や教職員室などを配置。「交流棟」は2階建てで、最大5万冊を備えた図書館や学生が生産した野菜なども提供される食堂は、一般にも開放される。

ロゴマークは新しい実りや芽吹きをイメージしたデザインで、農林業発展への願いを込めた。

東北農林専門職大学・神山修学長:
大きく変動する農林業をリードし、現場で活躍できる人材を育成することが専門職大学設置の大きなねらい

「地域に貢献できる農家に」

選抜試験では、農林業経営学部の農業経営学科・森林業経営学科に計43人が合格した。

代表挨拶 宮城県出身 森林業経営学科・工藤遼祐さん:
本日から私たちは第1期生として、東北農林専門職大学とともに歴史を刻み、国際的な視点で地域に根ざした農林業をけん引していくべく学びに励むことを誓います

青森出身 農業経営学科・佐々木麻衣さん:
いま農業では若者の力が必要とされている。私たちがここでたくさんのことを学び経験して、日本の農業経営や森林業を引っ張っていく人材になりたい

青森出身 農業経営学科・坂本優稀さん:
家が農家なので父の跡を継ぎ、4年間で農業の学びを深め、地域に貢献できる農家になりたい

1期生43人は1年間、実習や座学などで経営の基礎を学んだあと、2025年から農林業の現場で実務経験を積み、即戦力としてそれぞれの道へ巣立っていく。

(さくらんぼテレビ)

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