裏金議員の処分から一夜明け、離党勧告を受けた塩谷議員が会見を開いた。 一連の問題に対する首相の責任についても言及した。

「何らかの形で総裁の責任はあると思う」

会見で不満を口にしたのは、安倍派の座長を務めた塩谷元文部科学大臣。

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塩谷元文科相:
事実誤認の中で処分が下されたことについては、はなはだ心外な思い。

自身が受けた「離党勧告」の処分について、再審査の請求を検討する方針を明らかにした。

さらに口にしたのは、岸田首相ら自民党執行部への不満。

塩谷元文科相:
茂木幹事長、あるいは総理も、この問題について大きな政治不信を買ったことについて責任があると思います。

(Q.今回の処分で総理総裁に処分がなかったことについては?)
塩谷元文科相:
処分の対象からどうして外れたのかなという思いはあります。派閥の長であり総裁であり、そういう立場がある。何らかの形で総裁の責任はあると思う。

「岸田首相から一言があれば」と、こぼす場面もあった。

塩谷元文科相:
「自民党の窮状で、やむを得ず処分する」と、そういう言葉あれば「わかりました」って言ったかもしれませんね。

処分から一夜。自民党内では、岸田首相への怒りや不満が渦巻いている。

(自民党議員)「岸田さんにも責任はあるのに人に押し付けている」「首相を交代してほしい」

その岸田首相。国会で今日も、野党の追及を受けた。

立憲・山岸一生議員:
総理、今回ご自身は処分を受けなかった。総理は、なぜ処分免れた?

岸田首相:
私自身は個人的な政治資金の修正は無かった。信頼回復の努力について、最後は国民と党員に判断いただく。

さらに野党が追及したのは、森元首相について。
岸田首相は4日、裏金問題を巡り、森元首相に電話で聞き取りしたことを明らかにしたが…

立憲・山岸一生議員:
森元総理とは、いつ、どういった形で連絡をとった?

岸田首相:
今週の頭の段階で、電話を通じて私が森総理と連絡を取り、話しを聞きました。

立憲・山岸一生議員:
森元総理のご意向で、キックバックが継続したのか、確認していなければおかしい。森元総理の説明は?

岸田首相:
聞き取りの実効性を高める観点から、対象や中身は明らかにしない。具体的な森元総理の関与を確認することは何もなかった。

野党が追及したが、岸田首相は、森元首相への聞き取り内容の詳細を、一切明らかにしなかった。
(「イット!」 4月5日放送より)