山形・西川町で、旧暦のひな祭りに合わせた伝統の「流し雛(びな)」が行なわれた。

お雛様に身の穢れや災いを託して川へ

西川町間沢にある料亭・玉貴では、毎年旧暦のひな祭りに合わせて伝統の「流し雛」を行なっている。

この記事の画像(4枚)

「流し雛」は、和紙で作られたお雛様(おひなさま)に身の穢れ(けがれ)や災いを託して川に流し、無病息災や幸せを願うもの。

4月4日は町の内外から約20人の子どもたちが集まり、和紙でできたお雛様が配られると、思い思いの願いごとを書いた。

願いを込めたおひなさまを笹舟に乗せ、子どもたちが一斉に川に流した。

子どもたちが込めた思い

子どもたちは「コロナやインフルエンザが流行っていたりするので、平和に生きられますようにと思って流した。地震も起こらないでほしいし、能登の地域の復興も元に戻ってほしいと思う」「無事に流れるといいなと思った。病気にかかりませんようにと書いた。インフルエンザにかかったA型。健康に過ごしたいです」とおのおの願いを込めていた。

大きな舟には、ひな祭りの期間中に玉貴を訪れたお客さんが書いた約3000枚のお雛様も乗せられ、一緒に流された。

子どもたちは、流れていくお雛様を見届けながら、「願いがかなうように…」と、そっと手を合わせていた。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。