山形・天童市は「将棋のまち」。すでに街中に将棋があふれているが、今回、“将棋にちなんだもの”が新たに設置された。この設置の背景には、天童市の「ある悩み」があった。
ベンチでは実際に将棋を指すことも
4月3日に天童市でお披露目されたのは、将棋の駒の形をしたポストと、背もたれが駒の形をしたベンチ。
この記事の画像(8枚)ベンチは3人掛け用と2人掛け用があり、2人掛け用には将棋盤がついていて、将棋を指すことができる。
これは、天童市の市制施行65周年事業として整備されたもので、アイデアは市民から募って選ばれた。今回、新たに将棋にちなんだものを設置した背景には、天童市が抱える「悩み」があった。
新設の背景に市の悩み「新しさがない」
天童市商工観光課・本間正義さん:
既製品のポストの上に将棋の駒が乗っているもの、歩道の詰将棋。いつも取り上げられるものが同じで新しさがない。皆さん知っているものばかり…。
市内の至るところで目にする将棋にちなんだものの中でも、「ポストの上の将棋駒」「歩道の詰将棋」ばかりがテレビや雑誌で紹介されてきた…というのが天童市の「悩み」だった。
以前、さくらんぼテレビで放送した旅番組を確認してみると、確かに「ポストの上の将棋駒」が紹介されていた。
今回のポストとベンチは、将棋のまちの“目新しさ”を出そうと設置された。
天童市商工観光課・本間正義さん:
これからも将棋にこだわった街づくりを進めて、さらに“将棋のまち・天童”を全国にPRしていきたい。
観光客にSNSなどで発信してもらい、将棋のまち・天童の知名度向上へ。
ポストは3月29日から運用されていて、ベンチは3日に道の駅・天童温泉に設置された。
(さくらんぼテレビ)