秋田・大潟村は、年間を通して数多くの野鳥が観察できる「野鳥の宝庫」ともいえる場所だ。そこで野鳥の魅力を発信し続けている女性がいる。野鳥観察がきっかけで村に移住した女性の取り組みや思いを紹介する。

“野鳥の楽園”にほれ込み移住

四コマ漫画「とりっこフレンズ」は、かわいらしい鳥たちが野鳥の生態などを楽しく伝える漫画だ。

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手掛けるのは、大潟村の地域おこし協力隊・畠山佳枝さん。野鳥の情報をSNSなどで発信している。

埼玉出身の畠山さんは「子育てしやすい環境に家族で住みたい」と考え、夫のふるさとである秋田に。度々野鳥の観察で訪れていた村の環境にほれ込み、移住を決断した。

畠山佳枝さん:
冬鳥を見に何度も訪れていて、来るたびに鳥がいっぱいいて、北海道のような景観に引かれた。干拓地という人が作った場所に独自の生態系ができていて、野鳥の楽園になっているので、四季折々、いろんな鳥が見られるのは移住して知った

「癒やされる…」 全国から反響

大潟村は、年間を通して270種類以上の鳥を観察できる、いわば“野鳥の宝庫”で、渡り鳥が冬を越す場所にもなっている。

畠山さんは、村の自然や野鳥の魅力を知ってもらおうと活動している。畠山さんのルーティーンは、カメラを片手に野鳥の様子を観察することだ。

畠山佳枝さん:
アオサギがいっぱい。コロニー(巣)になっているので、こんなにいっぱい見られる所はなかなかない。日常を忘れられるというか、飽きないというか、いろんな表情が見られるので楽しい

とにかく鳥が大好きな畠山さん。自身が発信する四コマ漫画や鳥の動画は、地域の人たちだけでなく、全国各地から反響があった。

畠山佳枝さん:
毎日SNSを更新していて、見た人が「鳥の写真を見て癒やされる」とか、「大潟村ってこんなにきれいだったんだ」と思ってくれたようだ。宮城県の女性から「いつも見ています」と言われて、とてもうれしかった

「漫画をきっかけに野鳥に興味を」

野鳥の魅力を様々なかたちで発信している畠山さんには、目標がある。

畠山佳枝さん:
四コマ漫画を続けて3年分を本にできればいいなと思う。野鳥に今まで関心がなかった人にも「かわいいな」とか「おもしろいな」と思ってもらい、それをきっかけに興味を持ってもらいたい

畠山さんはこれからも、鳥を通じて村の魅力を伝え続ける。

(秋田テレビ)

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