宮内庁が4月1日に開設した公式インスタグラムは、2日午前10時時点でフォロワーは43万人を超えている。初日は“宮内庁用語”による誤字騒動も話題となったが、広報室は「新たな気づき」と捉え、今後は分かりやすい内容・表現を心がけるとしている。

インスタで積極的に情報発信

宮内庁は、皇室の活動を積極的に情報発信するため、視覚的にわかりやすく、若者が多く利用するインスタの活用に乗り出した。天皇皇后両陛下のご活動や「歌会始の儀」などの皇室行事などが投稿されている。

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今後は、3月の能登半島地震の被災地へのお見舞いの様子や、皇居の自然などについても紹介する予定で、海外の王室から申請があった場合に、相互にフォローすることも検討しているという。

宮内庁の黒田武一郎次長は定例の記者会見で、1日の公開を「少しドキドキしながら待っていた」とした上で「多くの方にご覧いただけるよう、引き続き努力を重ねていきたい」と抱負を語った。

宮内庁がSNSで情報発信を行うのは、今回が初めてだ。公式インスタグラムには、天皇陛下の誕生日の記者会見の様子や海外からの要人を迎えられた際の写真が投稿され、一番「いいね!」がついているのが、愛子さまが1日に就職された日赤の社長と副社長が、能登半島地震の説明に訪れた際の写真だった。開設から15時間でフォロワーは16万人を超えており、2日午前10時時点で43万人以上になっている。

“誤字騒動”は「新たな気づき」

投稿された内容では、こんなことが話題になっていた。

最初の投稿文の中に「午前中に、皇居の宮殿において皇嗣同妃両殿下お始め皇族各殿下から祝賀をお受けになる新年祝賀の儀が行われました」とあるのだが、この文章の中の「お始め」が「を始め」ではないかと指摘する誤字騒動が起きたのだ。

宮内庁広報室によると、確認したところ「お始め」は誤字ではないという。フジテレビの宮内庁担当・宮崎千歳キャップによると、「お始め」という表現は「はじめとする」という意味で、これまでホームページや書類で頻繁に使われていて、記者にとってはなじみがある、いわゆる宮内庁用語だという。

広報室では、今回の誤字騒動を「我々にとって新たな気づき」とした上で、「新しい世界に足を踏み入れたので、分かりやすい内容や表現を心がけていきたい」としている。
(「イット!」 4月1日放送より)

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